こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

謎と付き合っていくこと/『ペンギン・ハイウェイ』感想

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 8月17日に公開された『ペンギン・ハイウェイ』を観た。
 原作の森見登美彦が好きだ。これが初長編監督となる石田祐康、そして彼の所属するスタジオコロリドが好きだ。エンディング曲を歌う宇多田ヒカルも好きだし、そもそもSFとアニメが大好きだ。公開日が自分の誕生日だという偶然まで重なって、これは嫌いになれというほうが無理である。
 結論を先に言えば、ぼくはこの映画がとても好きだ。たぶん2018年のベスト映画に挙げると思う。『シェイプ・オブ・ウォーター』よりも上というわけなので、要は偏愛している、ということなのだ。
 いや、偏愛と言ったけれど、まっとうに、よくできたアニメ映画だとも思う。偏らなくたって愛せる映画ではないのだろうか?

 

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Aqours 3rd LoveLive! tour 福岡初日LVのこと

 今日もAqoursはいいライブをしてくれました。

 でも、誰の何、とは言いませんけど、なんだかいろいろと、意味の取りづらい情景があったようにも思う。あの人が身につけていたあれはなんだったのかな、とか、あの人がそんなふうに緊張していたのはなんだったのだろう、とか、最後のあいさつのあそこは、とか。

 まあ、なんとなく意味を推測することはできます。できますけどね、なんかもうそういうのはいいんだよな、という気がする。いや、だって、ステージの上に立っているあの9人が、どんな時間を過ごしてあそこに至ったのか、って全然わかんないじゃないですか。ちょっと恐ろしいくらいにぼくは彼女たちのことを知らない。でも感動したり応援したり、まるで友達みたいに感じたりもする。

 

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ぼくのかんがえた『ラブライブ!サンシャイン!!』2期13話のこと

 こういう場合、「ぼくのかんがえたさいきょうの~」とするのが定番なわけですけど、最強なのは酒井和男に決まっているので、「さいきょう」とは言いません。


 浦の星女学院の屋上に千歌がたどり着くまでは酒井和男版と同じ。屋上で言葉を絞り出す千歌さんを想像してください。

 それではスタート。

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輝きのあとを生きる/『ラブライブ!』シリーズの大人たち、そして山村響について

 『ラブライブ!』のアニメシリーズにおいて、主人公である9人のスクールアイドル以外に登場する人物は非常に数が限られています。
 そのぶん彼らにはそれぞれ重要な役割があるわけですが、今回は大人の脇役について考えてみたいと思います。

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