こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

ダイヤさんと呼ばせてよ/黒澤ダイヤの呼び方について考える・その2

季節は早くも12月。あと少しで今年も終わりです。1月1日には黒澤ダイヤさんは18歳になる。 ダイヤさんを演じる小宮有紗さんって、誕生日や何かの記念日に、これからの一年間の抱負についてよく語っているイメージがあるのですけど*1、きっとダイヤさんも、18…

ダイヤさんと呼ばせてよ/黒澤ダイヤの呼び方について考える・その1

今週末放送される『ラブライブ!サンシャイン!!』二期4話のサブタイトルは「ダイヤさんと呼ばないで」です。 おそらく、『ラブライブ!』一期10話「先輩禁止!」と同様に、上級生・下級生という年功序列を基本とした関係性からの脱却をテーマにしたエピソ…

旅としてのHAPPY PARTY TRAIN TOUR

「ラブライブ! サンシャイン!!」3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」 (BD付) (メーカー特典なし) アーティスト: Aqours 出版社/メーカー: ランティス 発売日: 2017/04/05 メディア: CD この商品を含むブログ (4件) を見る 2017年8月5日から9月30日まで、二ヶ月…

夏の終わりに「みんな」で踊る/『ラブライブ!』をめぐる人たちのことについて・2

夏が終わる。 すでに9月も末が近く、季節は秋だと言っても差し支えはない。けれども、8月5日に始まったAqoursのHAPPY PARTY TRAIN TOURを観てきた人たち、そして9月29日・30日に埼玉で行われるツアーの最終公演を観る予定の人たちにとっては、その二日間こそ…

Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR 神戸公演二日目で感じたこと

2017年8月20日、神戸ワールド記念ホールで開催されたAqoursのライブ「Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」について書きます。 なお、今回のライブはkosakiskiさんに同行させていただきました。kosakiskiさんが恐るべき強運を発揮した結果、わたし…

「みんな」とは誰か/『ラブライブ!』をめぐる人たちのことについて

すごくめんどうくさい話をします。 「みんなで叶える物語」。 この言葉は、2010年、雑誌『電撃G's Magazine』に掲載された『ラブライブ!』の最初の記事の見出しとして用いられました。 以来この言葉は、作品の中はもちろん、作品の外で、作品のテーマや、娯…

『六月生まれのスクールアイドル』

『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』の二次創作です。 六月に生まれた、東條希と小原鞠莉という二人のスクールアイドルのことを思って書きました。 語り手は黒澤ダイヤです。

黒澤ダイヤが『シング・ストリート』を観た、という話

『ラブライブ!サンシャイン!!』の登場人物黒澤ダイヤが映画『シング・ストリート』を観たら……という二次創作です。

聴こえるのはだれの声?『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック レビュー

『ラブライブ!サンシャイン!!』のサウンドトラックCD、『『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック Sailing to the Sunshine』についてのレビューです。

内浦・長浜の津元のこと/大川家と黒澤家について考える

*EPUB版を公開しています。ダウンロードのうえお好きなリーダーでお読みください。 kurosawa.epub - Google ドライブ 『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場するふたりのスクールアイドル・黒澤ダイヤとルビィの姉妹が生まれた黒澤家は、「十五代を数える…

ささやかな謎の人・高海千歌のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その9

涙の理由 (暗い舞台に、Aqoursたちの言葉が響いている。色鮮やかなサイリウムが客席でうごめく。) 伊波杏樹/高海千歌「わたしたち、本当に本当のスクールアイドルとして、ステージに立つの! その名も…せーの、『ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursスペ…

繰り返して進んでく/Aqours 1st LoveLive! Step! ZERO to ONE 二日目レビュー

2月26日、南大沢TOHOシネマズにてライブビューイング鑑賞。 昨日の覚え書きはこちら*1。 セットリスト中二曲が異なるだけで、あとは昨日の内容と基本的に同じ構成・演出がとられました。曲だけでなく、曲のあいだのMCすら昨日と一緒。会場の大きさに驚く言葉…

Aqours First LoveLive! 一日目おぼえがき

いずれきちんと書きたいと思いますが、覚書として。 南大沢TOHOシネマズにてライブビューイング鑑賞。 ・構成 正直なところ、序盤のほうのアニメ(アイコンのキャラクターがしゃべるもの)は、いまいちかなー、と思いながら観ていた。あのアイコンが、実は3D…

「オハラ家の人」小原鞠莉のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その8

「一匹狼」と鈴木愛奈さんが評する*1通り、小原鞠莉には、一人わが道をゆく、という印象があります。アニメ第1話の謎めいた登場から、彼女と松浦果南・黒澤ダイヤの関係が修復される9話まで、彼女は理事長として高海千歌たちから距離を置いた、やや高いとこ…

「繰り返す人」渡辺曜のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その7

繰り返しに満ちた物語 アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』には、繰り返しの要素がたくさん盛り込まれています。 例えば、渡辺曜は「ヨーソロー」という掛け声を決まり文句として何度も言います。 三年生たちの幼いころの「ハグ」の記憶は、それぞれの視…

「覚束ない人」黒澤ルビィのこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その6

2月19日は降幡愛さんの誕生日だそうです。めでたい! これを祝して、今日は彼女と彼女の演じる黒澤ルビィの魅力について語ります。 アイドルの一定義 アイドルとはなにか? その定義には色々あると思いますが、ひとつのタイプとして、「全体的に覚束ないんだ…

「迷う人」津島善子&ヨハネのこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その5

ふたつの善子/ヨハネ像 アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』をすべて観終わったあと、改めてアニメ以前の津島善子/ヨハネの人物像を振り返ると、そこには大きな変化があることがわかります。 2015年10月発売のファーストシングルにおさめられた、各キ…

「可能性の人」松浦果南のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その4

果南のカは可能性のカ 最初に妄想なんですけど、二年前、東京のイベントで果南たち旧Aqoursが歌えなかった曲ってなんだったんでしょうか。 『未熟Dreamer』はイベント後の花火大会用に製作中だった楽曲のようですから、違う。じゃあ果南たちが作り、かついま…

物語たち

すでに人類の多くが死に絶えて、電力供給も電話回線も途絶えたなか、朝目を覚まし、限りなくバッテリーがゼロに近づいたスマートフォンを震える手で操作して、わたしはスクフェスを起動する。ブシモ、と大きく響くμ'sのだれかの声。『HEART to HEART』のイン…

「違うステージに立つ人」桜内梨子のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その3

千歌の特別な人 Aqoursの1stシングル『君のこころは輝いてるかい』は、聴くもののなかに様々な感動を呼び起こしてくれます。そのなかでもわたしにとってもっとも印象深いのは、楽曲のクライマックスで高海千歌(伊波杏樹)と桜内梨子(逢田梨香子)のふたり…

「走れなかった人」国木田花丸のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その2

2015年夏に行われたというAqoursの合宿を記録した映像のなかに、声優たちが野外でランニングをこなすシーンがあります。 車道の脇の歩道を、めいめいのペースで走る声優たちのなかで、一人だけ大きく遅れて走る人の姿がある。 明らかに彼女は疲労困憊してい…

「嘘をつく人」黒澤ダイヤのこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その1

『ラブライブ!サンシャイン!!』G's Magazineとアニメの違い、声優・小宮有紗さんの特性などを、「黒澤ダイヤは嘘をついているのではないか?」というテーマを中心にして書きました。

祝・松浦果南センター獲得、とAqoursの九人について考えて書くよという話

松浦果南さん、サードシングル総選挙・センター獲得おめでとうございます! いやはやめでたい。 自分が票を入れた人がトップ当選するなんて、これまでの人生で投票してきた選挙のなかで初の体験かもしれない。まったくもってめでたい、まったくもってうれし…

「向こう側」へ行く/新海誠監督の話を聞いて『何者』を観たこと

今日は『言の葉の庭』を観て、新海誠の話を聞き、そして『何者』を観ました。これってけっこうすげーいい体験だったのでは?と思ったので、簡単に記事を書きます*1。 明日は川田十夢後輩と一緒に中央大学でトークショー。大学生気分を蘇らせるために映画『何…

「わたしたち」から「君」へ/『ラブライブ!サンシャイン!!』13話のこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』(以下『サンシャイン!!』と略)13話はよかった。そして、13話を含むこのアニメが投げかけるものは大きい。今回はそのようなことについて書きたいと思います。 www.b-ch.com 13話は、千歌がこのように呼びかけることで始…

Aqoursの「自由」について/『ラブライブ!サンシャイン!!』12話までのこと

現在のアイドルがどれほどに「自由」なのか。アイドルを愛好する人間ならば、一度はそのようなことについて考えを巡らせたことがあるのではないでしょうか。 AKB48によってあらためてクローズアップされた苛烈な競争制度を、アイドルが飛び込まざるをえない…

渡辺さんはそれでいいんですか/『ラブライブ!サンシャイン!!』11話のこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』11話を観て一週間が経ちました。その間、スクフェス全力疾走しながらえんえん考え続けていた渡辺曜さんのことについて書きます。 www.b-ch.com 11話は脚本も演出もとても力が入っているのがわかって、というかもう『ラブラ…

浦の星女学院の三人の矢澤にこ/『ラブライブ!サンシャイン!!』6話までのこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』第6話を観た。 www.b-ch.com 5話を観終わった段階で、どうも鞠莉は作為的にμ'sに近い環境にAqoursを置くことによって、第二のμ'sを内浦に生み出そうとしているのではないか、ってそれ『メタルギアソリッド2』じゃん!S3計…

わたしの物語の終わり、わたしたちの物語のはじまり/『ラブライブ!サンシャイン!!』4話のこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』4話が素晴らしかった。以下、おおよそはその内容を辿っただけのものだけれども、今の印象を書き留めておく。 www.b-ch.com 前回も書いた通り、アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』という物語は、前作『ラブライブ!』を…

千歌が越えた一線と、言葉について/『ラブライブ!サンシャイン!!』3話までの感想を語る

Aqours ラブライブ!サンシャイン!! OPテーマソング 「青空Jumping Heart」CM (60秒ver.) アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の放送が始まってから三週間が経った。16日の放送で、3話目までを放送したことになる。 驚いたのは、予想以上にμ'sの存…