こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

アニメ

『ラブライブ!サンシャイン!!』放送直前に思うこと

【番宣PV】TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」番宣PV いま、2016年7月2日の21時49分にこの文章を書き始めている。 ついにあと三十分でアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の放送が始まる。 幸運なことに、ぼくは今年の1月に行われたAqours初のイベ…

新人アニメーター寮のクラウドファンディングに参加した

この一ヶ月、μ'sとTridentのラストライブ以降、あまりのショックに身体を壊し――というわけではないんだけど、まあ更新が途絶えております。二つのライブのことについて書いては消し書いては消しの繰り返しです。 で、あんまり間があくのもなんなので、表記の…

ぼくは「ガルパンはいいぞ」と言わず「ガルパンはおもしろいよ!」と言う/『ガールズ&パンツァー 劇場版』二回目

立川シネマ・ツーで『ガールズ&パンツァー』(極上爆音上映)を観てきました。二ヶ月ぶり二度目。 隣のお客さんが初めて劇場版を観たらしく(上映前の会話をぼんやり聞いていた)、最初に砲撃の轟音が劇場内に響いて身体に伝わってきたとき「ふわあ……」みた…

世界は輝いている/『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』

いや~、キンプリ、すごかったです。評判通り。 自分の使ったことのない感覚器官をことごとく決め打ちされていく感覚、というか。いや、個々の要素――「二次元アイドル」「謎スポーツ」「BL」など――に反応する器官はそれぞれ普段からそれなりに使い慣れてるは…

世界はきみの夢/『ガラスの花と壊す世界』

ぼくのフィクションの分類棚には「長い夢みたいなやつ」という区分がある。 長く、濃密で、鮮明な夢。物事が断片的にしか語られない。時間も場所も跳ぶ。しかしそれらは継ぎ目なしに繋がっていて、一瞬一瞬の情報量は過密で、覚醒してしばらくはそれらがすべ…

ぼくは「ガルパンはいいぞ」とは言わない/『劇場版ガールズ&パンツァー』

ガールズ&パンツァー 劇場本予告 『劇場版ガールズ&パンツァー』を観てきました。 年末年始にテレビ版12話+OVAを観て予習を済ませ、立川シネマツーの極上爆音で鑑賞。 テレビシリーズは初回放送時に一話だけ観ていました。戦車道という大嘘を、空母上の学…

Cadenzaが抱える最大の欠落について/『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』セカンドレビュー

みなさん、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』*1はご覧になりましたか。公開開始から二週も経っているのにぼくはまだ観れていません。先行上映で二回観たけどやっぱりちゃんとお金を払ったふつうの映画館で観たい――いや、先行上映会だってお金…

祝公開!『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』ファーストレビュー

映画/映像の歴史には、技術と題材が幸福な出会いをするタイミングがいくつもある。ここ最近でいえば、『ターミネーター2』や『ジュラシック・パーク』、『スパイダーマン』、『ロード・オブ・ザ・リング』といったあたりでしょうか。『蒼き鋼のアルペジオ…

ロックってこういうことかもしれない/『SHOW BY ROCK』

『SHOW BY ROCK!』を観終わりました。 ワンシーズンの最終話で、きちんと異世界から帰ってくる話にするとは思っていなかったので(勝手に「二期やって二期最後に帰ってくる」あるいは「一期の最後にみんなで現実世界にやってくる」かなと思っていた)、驚く…

楽しさの先の先/穂乃果中心に観る『ラブライブ! The School Idol Movie』

(穂乃果といえばこの曲かな、というわけで。) 三回目を観てきたので、三回目の記事を書きました。ネタバレしてます。 今回の映画、もちろんμ'sの映画ではあるんですけど、穂乃果の子供時代に始まり、エンディングロールの最後が穂乃果のTシャツで終わる以…

永遠に終わらないジャンプ/永遠に終わらない映画『ラブライブ! School Idol Movie』

前回(http://d.hatena.ne.jp/tegi/20150613)はネタバレなしで書いたので、今回はネタバレ全開、踏み込んで書きます。あと、イーサン・ホーク主演の某SF映画のネタバレも含んでいます。洋画好きも注意。 『ラブライブ! School Idol Movie』は、とても誠実…

いつだって飛べるよ『ラブライブ! School Idol Movie』

『ラブライブ! School Idol Movie』を観ました。 「こんな映画だったらいいなあ」と思っていた期待を、ぼくの想像しなかったやりかたですべて叶えてくれたという印象。 具体的なことを話すのはまだ早いタイミングなので、物語とアイドルと理想の話、みたい…

「不仲」だからこその輝き/Trident 1st Solo Live レポート

3月22日、舞浜アンフィシアターで行われたTridentのファーストソロライブ「Blue Snow」を観てきました。 TridentというのはTVアニメ『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ』に出演する、渕上舞さん・沼倉愛美さん・山村響さんという声優三人によるユニットで…

2014年のスパイフィクション十選

本ブログとは別に作っている「スパイフィクションリスト」では、「早川の『冒険・スパイ小説ハンドブック』のアップデート版」を目標に地味にその折々のスパイフィクション(小説、映画、ゲームなど)を少しずつ紹介しています。「リスト」と銘打ちつつも、…

『残響のテロル』覚書

【Amazon.co.jp限定】残響のテロル 1(オリジナルステッカー付き)【完全生産限定版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2014/09/24メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (8件) を見る 『残響のテロル』が最終回をむかえた。 2014年の日本で…

愚かさとテロリズム『残響のテロル』

今日は中盤から録画を溜めていた『残響のテロル』を一気見してその面白さと真摯さに心打たれていたのだけれども、ネット検索やTwitter検索ではあまり好意的な批判を見つけることができない。自分のTLでは好評なんだけども。 もっとも多く印象に残るのは、テ…

愛はおしゃれじゃない アニメとファッションの関係について

トム・クルーズレトロスペクティブの更新が止まりここ二ヶ月弱何をしていたかというとずっとラブライブ!の記事を書こうということばかり考えていました。 というのも、7月初旬、次のような『ラブライブ!』の劇中ファッションを批判する言説がつづけて話題…

ここがすごいぞ!ガッチャマンクラウズ

先週ついに『ガッチャマンクラウズ』のブルーレイボックスが発売されました。めでたい。 予約していたぼくの手元にも無事に到着しまして、少しずつ観賞しています。 生来の貧乏性なので、発売直前には「ボックス買っても観るのは数える程度だろうし、1万5千…

みんなでユルく楽しくがんばる。そして辛かったら逃げる。『ガッチャマンクラウズ』

GATCHAMAN CROWDS Blu-ray BOX出版社/メーカー: バップ発売日: 2014/01/22メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (34件) を見る 『ガッチャマンクラウズ』について書いた。 好きなところが大量にある作品で、ぜんぜん語りきれていないのだけれども、立川あ…

ジブリ美術館で、仕事のことばかり考えていた

一昨日、ジブリ美術館に行ってきました。8月の頭にわーっと衝動的にチケットを取ったら、偶然にも宮崎駿引退会見の日にあたってしまった。 夏期休暇をとっていたんですけど、そう簡単には休めず半日仕事をして、しかもこういう日に限って今後しばらくの間へ…

人と本の映画『映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』

テレビアニメ『スマイルプリキュア!』映画化作品。 「世界の絵本大博覧会」にやってきたみゆきたちプリキュアの五人は、絵本のなかからやってきたという少女ニコに出会う。彼女に連れられ五人は絵本の世界を訪れるが、やがて謎の影の仕業によっていくつもの…

世界を知るよろこび『塔の上のラプンツェル』

上映終了後、うしろにいた30代女子たちが「すごいねディズニー!90年代の黄金期復活キター!」とか大騒ぎしていたんだけど、お前らの目は節穴ですか、昨年の『プリンセスと魔法のキス』は観てないんですか、と言いたくなった。 でもまあ、ぼくも90年代…

心つかまれてきたよ!『ハートキャッチプリキュア 花の都でファッションショー…ですか!?』

*1 なぜプリキュアたちがパリに出かけているかの説明をばっさり省いて潔く物語をスタートさせた映画にならって、前置きはしません! まず冒頭、タイトルまでのカットがすばらしい。カメラが高速移動し、はしゃぐつぼみたちにはじまり、サラマンダー男爵とオ…

ぼくはぼくをこんなふうには物語れない『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第三話を観た。本州での放映に比べれば遅く、ぼくの取り違えもあるかもしれないが、今のところ考えたことをまとめておく..とか書き始めてみたんですけど、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない+気持ち悪い」とかでぐぐ…

2.5次元を知る『ミュージカル黒執事 千の魂と堕ちた死神』

ミュージカル黒執事 -The Most Beautiful DEATH in The World- 千の魂と堕ちた死神 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2010/10/27メディア: DVD購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (8件) を見る黒執事 1 (1) (Gファンタジーコミックス…

ヒットしてるの?大丈夫?『宇宙ショーへようこそ』

公開二日目、6月27日に札幌ディノスシネマズにて鑑賞。自分の予想とちがってあまりに人が少なかったので、後半は怒りに身を任せて書きました。 この映画、アニメが好きならぜったい観といたほうがいい。 異常な描きこみがつるべ打ちされる宇宙世界のヴィ…

『プリンセスと魔法のキス』

王子様とお姫様がキスをして結ばれる「ディズニー的」な価値観がかんたんには成立できない現代で、それでもディズニーの価値観に乗っとってハッピーエンドを獲得する、いまのディズニーにしかできないであろう映画。 二年前の実写映画『魔法にかけられて』*1…

2009年の映画ベスト10

昨年劇場で観た新作は合計43本。本数は例年通りだけれども、TBSラジオ「ウィークエンドシャッフル」等を参考に評判のいい映画をたくさん観たので、充実した一年だった。観逃しちゃまずい映画はそんなにたくさん観逃していないと思うし。ま、観てない話題作は…

『東のエデン 劇場版I The King of Eden』

http://www.juiz.jp/ 1月1日、スガイ札幌劇場にて。 前半、テレビシリーズのあの圧倒的な密度のサスペンスはいずこへ、と嘆きたくなるくらいにまごついた演出が続く。でも、大卒でもろくにアメリカ人と会話ができないダメダメヒロイン:咲ちゃんこそ、ぼくら…

『マイマイ新子と千年の魔法』上映存続署名

アニメライターの廣田恵介さんの呼びかけによる『マイマイ新子と千年の魔法』上映存続署名が明日7日から受付開始となる。 廣田さんのブログにおける紹介記事はこちら。 ぼくが住む札幌では、札幌駅の札幌シネマフロンティアで16時10分からの回が11日まで行わ…

『マイマイ新子と千年の魔法』

アニメ映画を観るとき、その圧倒的な絵空事のまえで、ぼくは空想の中に全身を放り投げたい欲求にかられる。けれども空想だけに生きてはいけない、空想を全力で信じる人にとって空想は現実と等価で、ならば空想だけで生きることは現実の前に屈するのと同じだ…

この夏最強の映画『サマーウォーズ』

『サマーウォーズ』http://s-wars.jp/index.htmlを、昨晩、試写会で鑑賞した。いまだ興奮が冷めていない。 『エヴァンゲリオン新劇場版:破』に続いて、こんな傑作アニメを同じ年の同じ月に観てしまってよいのでありましょうか。こりゃあ今年の運もすべて使…

至福!

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観た。 頭のなかをめぐることは多々あれど、まずは、たいへんおもしろかった!と言っておきたい。 全肯定はしませんけどね! で、ヱヴァのエンドロールに連なる豪華すぎる面子をみて、これだけの才能が一本のアニメ映画に…

ストーリーテラーたち

しがない営業職で糊口をしのいでいるぼくだが、時折、自分の仕事は物語をつくることではないか、と思うことがある。 商品が開発された経緯を語り、商品が客のところに届けられる由来を語り、購入することで客が得るであろう未来を提示する。商品にまつわる膨…

『けいおん!』の十倍萌える! ガールズバンド映画『プッシーキャッツ』

話題のアニメ『けいおん』を観始めた。軽音楽部に所属する女子高生四人の日常とバンド生活を描く非常にかわいらしい作品である。澪には心の底から萌えた。第四話以前を見逃したことを後悔している。京都アニメーションと作画監督の堀口悠紀子は『らき☆すた』…

そこで戦わないでどうする『劇場版 エスカフローネ』

劇場版 エスカフローネ [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2008/01/25メディア: Blu-ray クリック: 14回この商品を含むブログ (22件) を見る NHKBSHIにて鑑賞。 オープニングの飛空挺急襲で心を掴まれ、主人公ひとみの青臭い悩みっぷりに…

秋葉原通り魔事件をのりこえるために

3人はテレビゲーム仲間で、その後も数回、秋葉原を訪れたという。「楽しそうにゲームをしていた様子だけが印象に残っている。こんな事件を起こすなんて想像できなかった」。同級生の一人は語る。 http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080608-2810266/fe_080…

グレンラガンが映画化?

3/10発売の「ニュータイプ」でも発表がありました劇場版「天元突破グレンラガン」も強力にプッシュしていきます! それはどうなのか。いいのか。本当にいいのか。不安だ。 個人的にはとうぜん是だ。ダイジェスト版でちょちょっと新カットがある程度でも喜ん…

スカイ・クロラ

何者かになりたいという欲求は熾烈なものとしてあるんだろうけれど、何者かになるということ自体がモチベーションになっていて、何者かになって何をするかというのが依然として何もないんです。それが非常に象徴的だと思いました。 押井守の記者会見が面白い…

物語は死なない

痛いニュース(ノ∀`):“「昇天予告」は激アツ”「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」 …世界名作劇場がパチンコに http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1083239.html 『レディ・イン・ザ・ウォーター』を思い出す。 いまや、すべての…

赤毛のアン

赤毛のアン(1) [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 1999/03/25メディア: DVD クリック: 19回この商品を含むブログ (13件) を見る 最終回を見終わった。 アンとマリラ、リンドのおばさんが、夕陽が落ちるグリーンゲイブルズの庭先で佇む一場面…

暇なのかな彼らは

wikipediaの『耳をすませば』(映画)の項*1にこんなネタが。 作中で雫は図書カードに書かれた名前から、聖司に興味を持つといった描写がされているが、プライバシーの保護と言った観点などから本の貸し出しのバーコード化を進めている日本図書館協会から公…

赤毛のアン

赤毛のアン 完結版 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2001/09/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見る 最近、テレビで再放送されている『赤毛のアン』*1を欠かさず観るようにしている。 大ファンだとい…