こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

ラブライブ!

Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR 神戸公演二日目で感じたこと

2017年8月20日、神戸ワールド記念ホールで開催されたAqoursのライブ「Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」について書きます。 なお、今回のライブはkosakiskiさんに同行させていただきました。kosakiskiさんが恐るべき強運を発揮した結果、わたし…

「みんな」とは誰か/『ラブライブ!』をめぐる人たちのことについて

すごくめんどうくさい話をします。 「みんなで叶える物語」。 この言葉は、2010年、雑誌『電撃G's Magazine』に掲載された『ラブライブ!』の最初の記事の見出しとして用いられました。 以来この言葉は、作品の中はもちろん、作品の外で、作品のテーマや、娯…

『六月生まれのスクールアイドル』

『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』の二次創作です。 六月に生まれた、東條希と小原鞠莉という二人のスクールアイドルのことを思って書きました。 語り手は黒澤ダイヤです。

黒澤ダイヤが『シング・ストリート』を観た、という話

『ラブライブ!サンシャイン!!』の登場人物黒澤ダイヤが映画『シング・ストリート』を観たら……という二次創作です。

聴こえるのはだれの声?『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック レビュー

『ラブライブ!サンシャイン!!』のサウンドトラックCD、『『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック Sailing to the Sunshine』についてのレビューです。

内浦・長浜の津元のこと/大川家と黒澤家について考える

*EPUB版を公開しています。ダウンロードのうえお好きなリーダーでお読みください。 kurosawa.epub - Google ドライブ 『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場するふたりのスクールアイドル・黒澤ダイヤとルビィの姉妹が生まれた黒澤家は、「十五代を数える…

ささやかな謎の人・高海千歌のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その9

涙の理由 (暗い舞台に、Aqoursたちの言葉が響いている。色鮮やかなサイリウムが客席でうごめく。) 伊波杏樹/高海千歌「わたしたち、本当に本当のスクールアイドルとして、ステージに立つの! その名も…せーの、『ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursスペ…

繰り返して進んでく/Aqours 1st LoveLive! Step! ZERO to ONE 二日目レビュー

2月26日、南大沢TOHOシネマズにてライブビューイング鑑賞。 昨日の覚え書きはこちら*1。 セットリスト中二曲が異なるだけで、あとは昨日の内容と基本的に同じ構成・演出がとられました。曲だけでなく、曲のあいだのMCすら昨日と一緒。会場の大きさに驚く言葉…

「オハラ家の人」小原鞠莉のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その8

「一匹狼」と鈴木愛奈さんが評する*1通り、小原鞠莉には、一人わが道をゆく、という印象があります。アニメ第1話の謎めいた登場から、彼女と松浦果南・黒澤ダイヤの関係が修復される9話まで、彼女は理事長として高海千歌たちから距離を置いた、やや高いとこ…

「繰り返す人」渡辺曜のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その7

繰り返しに満ちた物語 アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』には、繰り返しの要素がたくさん盛り込まれています。 例えば、渡辺曜は「ヨーソロー」という掛け声を決まり文句として何度も言います。 三年生たちの幼いころの「ハグ」の記憶は、それぞれの視…

「覚束ない人」黒澤ルビィのこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その6

2月19日は降幡愛さんの誕生日だそうです。めでたい! これを祝して、今日は彼女と彼女の演じる黒澤ルビィの魅力について語ります。 アイドルの一定義 アイドルとはなにか? その定義には色々あると思いますが、ひとつのタイプとして、「全体的に覚束ないんだ…

「迷う人」津島善子&ヨハネのこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その5

ふたつの善子/ヨハネ像 アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』をすべて観終わったあと、改めてアニメ以前の津島善子/ヨハネの人物像を振り返ると、そこには大きな変化があることがわかります。 2015年10月発売のファーストシングルにおさめられた、各キ…

「可能性の人」松浦果南のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その4

果南のカは可能性のカ 最初に妄想なんですけど、二年前、東京のイベントで果南たち旧Aqoursが歌えなかった曲ってなんだったんでしょうか。 『未熟Dreamer』はイベント後の花火大会用に製作中だった楽曲のようですから、違う。じゃあ果南たちが作り、かついま…

「違うステージに立つ人」桜内梨子のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その3

千歌の特別な人 Aqoursの1stシングル『君のこころは輝いてるかい』は、聴くもののなかに様々な感動を呼び起こしてくれます。そのなかでもわたしにとってもっとも印象深いのは、楽曲のクライマックスで高海千歌(伊波杏樹)と桜内梨子(逢田梨香子)のふたり…

「走れなかった人」国木田花丸のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その2

2015年夏に行われたというAqoursの合宿を記録した映像のなかに、声優たちが野外でランニングをこなすシーンがあります。 車道の脇の歩道を、めいめいのペースで走る声優たちのなかで、一人だけ大きく遅れて走る人の姿がある。 明らかに彼女は疲労困憊してい…

「嘘をつく人」黒澤ダイヤのこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その1

『ラブライブ!サンシャイン!!』G's Magazineとアニメの違い、声優・小宮有紗さんの特性などを、「黒澤ダイヤは嘘をついているのではないか?」というテーマを中心にして書きました。

祝・松浦果南センター獲得、とAqoursの九人について考えて書くよという話

松浦果南さん、サードシングル総選挙・センター獲得おめでとうございます! いやはやめでたい。 自分が票を入れた人がトップ当選するなんて、これまでの人生で投票してきた選挙のなかで初の体験かもしれない。まったくもってめでたい、まったくもってうれし…

「わたしたち」から「君」へ/『ラブライブ!サンシャイン!!』13話のこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』(以下『サンシャイン!!』と略)13話はよかった。そして、13話を含むこのアニメが投げかけるものは大きい。今回はそのようなことについて書きたいと思います。 www.b-ch.com 13話は、千歌がこのように呼びかけることで始…

Aqoursの「自由」について/『ラブライブ!サンシャイン!!』12話までのこと

現在のアイドルがどれほどに「自由」なのか。アイドルを愛好する人間ならば、一度はそのようなことについて考えを巡らせたことがあるのではないでしょうか。 AKB48によってあらためてクローズアップされた苛烈な競争制度を、アイドルが飛び込まざるをえない…

渡辺さんはそれでいいんですか/『ラブライブ!サンシャイン!!』11話のこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』11話を観て一週間が経ちました。その間、スクフェス全力疾走しながらえんえん考え続けていた渡辺曜さんのことについて書きます。 www.b-ch.com 11話は脚本も演出もとても力が入っているのがわかって、というかもう『ラブラ…

浦の星女学院の三人の矢澤にこ/『ラブライブ!サンシャイン!!』6話までのこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』第6話を観た。 www.b-ch.com 5話を観終わった段階で、どうも鞠莉は作為的にμ'sに近い環境にAqoursを置くことによって、第二のμ'sを内浦に生み出そうとしているのではないか、ってそれ『メタルギアソリッド2』じゃん!S3計…

わたしの物語の終わり、わたしたちの物語のはじまり/『ラブライブ!サンシャイン!!』4話のこと

『ラブライブ!サンシャイン!!』4話が素晴らしかった。以下、おおよそはその内容を辿っただけのものだけれども、今の印象を書き留めておく。 www.b-ch.com 前回も書いた通り、アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』という物語は、前作『ラブライブ!』を…

千歌が越えた一線と、言葉について/『ラブライブ!サンシャイン!!』3話までの感想を語る

Aqours ラブライブ!サンシャイン!! OPテーマソング 「青空Jumping Heart」CM (60秒ver.) アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の放送が始まってから三週間が経った。16日の放送で、3話目までを放送したことになる。 驚いたのは、予想以上にμ'sの存…

『ラブライブ!サンシャイン!!』放送直前に思うこと

【番宣PV】TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」番宣PV いま、2016年7月2日の21時49分にこの文章を書き始めている。 ついにあと三十分でアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の放送が始まる。 幸運なことに、ぼくは今年の1月に行われたAqours初のイベ…

『そして夢みるものたちは』 序.六月の映画館

『ラブライブ! The School Idol Movie』公開一周年記念。 記念だけど一週間遅れたし未完ですが。小説です。連作短編です。 未完とはいえたいへん長いので、ここではさらにその一部だけ載せました。

「最高」だったあのときのことを考え続けている/「ラブライブ!μ's Final LoveLive! μ'sic Forever!」ライブビューイングレポート

「ラブライブ!μ's Final LoveLive! μ'sic Forever!」ライブビューイングレポート。4月2日TOHOシネマズ府中・スペシャルビューイングに参加して考えたこと、加えて翌日に神田明神・ニコライ堂に出かけたときのことを書きました。ラブライブ!とμ'sについて、…

アキバは「あの街」に似ているのか? 凛ちゃんからみた世界を考えてみる

だいぶ久々の更新になってしまいました。 今日は、7月末くらいから考えていた、凛についての記事です。 映画『ラブライブ!』において、テレビシリーズからの成長をもっとも感じさせるのは、一年生の星空凛ちゃんです。特に映画前半では、迷いはじめる穂乃果…

走れ、跳べ、理想を求めて/『ラブライブ!』と『マッドマックス』

『ラブライブ! Schol Idol Movie』をTOHOシネマズ日本橋で観てきました。六回目。*1 この一週間ほど、『マッドマックス4』と『ラブライブ!』の雑な比較に対して激怒し、並べて語るならまずはこのくらい考えておけよ、そして考えたらあんな雑なこと言えな…

『マッドマックス』と『ラブライブ!』を並べて語るならまずこのくらいは考えておけよというご提案

♪♪♪ <2015/08/02追記> 『ラブライブ!』と『マッドマックス』について、自分の思うところをまとめた文章を書きましたので、こちらも読んでいただけると嬉しいです。すごく。「走れ、跳べ、理想を求めて/『ラブライブ!』と『マッドマックス』」 http://d.…

「見る人」東條希のこと 『ラブライブ!』文その5

東條希は「見る人」です。 彼女は子供のころから、人ならざるもの、八百万の神々や不思議な存在たちを見てしまっていた。それはあまりに自然なことでした*1。 ラブライブ! School idol diary ~東條希~作者: 公野櫻子,室田雄平,音乃夏,清瀬赤目出版社/メーカ…