とにかく登場人物がしゃべるしゃべる、独白に第二の人格に、やたらにしゃべる。自分の境遇や仕事への思いやなんかを、カメラへ向かってしゃべりまくる。
しゃべるなとは言わないけれど、もうちょっと効果的にやってほしかった。少々ダサい。
主人公松方が「働きマン」に変身するシーンがそのその最たるものだが、ほとんどの演出が古くさくて、流行りの漫画を映像化した流行りのドラマのくせにいまいち格好良くない。
ドラマの視聴者はこれでいいのだろうか。せっかく観るんだからもうちょっと、同系統作品なら『プラダを着た悪魔』と同じくらいには目で見て楽しい思いになりたくないのか。演出家はそういうこと考えないんだろうか。
その辺がちょっと不思議。それとも今の日本のテレビドラマってこのくらいのレベルなのか?
まあそのへんの質はともかく、サラリーマンドラマとしては充分及第点と思われる。菅野美穂の仕事観は文句なしに格好いい。
で、どう考えてもぼくは松方とは併走できず、速水もこみち演じる生意気な新人くんダメな仕事観を共有しているのだった。ちょっとへこむ。
- 作者: 安野モヨコ
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