ブリトニーのかつての名曲"I'm not the girl, not yet a woman"と"Lucky"をいま聴くと、とても切なくなる。
スターとなっても心は寂しい、という"Lucky"の心情は、Good Charlotteが"Lifestyles Of The Rich And Famous
"で笑うような、セレブの贅沢な悩みであるのかもしれない。それほどアイドルでいることが嫌なら、やめてしまえばいい、というハナシだ。
けれども、彼女はアイドルでい続けようとし、さらには身持ちの悪い男と結婚し、子どももできてしまった。たぶんこれから、アイドルとして全盛期の勢いを取り戻すことはできないだろう。
彼女は選択ができた。自分の人生をどうするのか、選ぶことができた。結果今のようなことになった。彼女は文句は言えない。みんなに笑われても仕方ない。
けれども、正しい選択なんてできやしないのが人生というものだ。
彼女が選択したころ、彼女は少女ではなかったが、女でもなかった。
そういう苦さが、彼女の現状にはある、と思う。
新しいアルバムは好きじゃないけれど、ぼくはブリトニーを応援したい。