TVゲームは人が死んでもすぐにリセットできるから、命の重さを子どもはわからなくなっているといった意見もありますが、この場合はどうでしょう? 費やした時間をすべて無駄にしてまで、やり直す子どもの気持ちは、命を軽々しく扱っているのでしょうか? むしろ、リセットできるゲームだと知っているからこそ、自分の責任で失った命をもう一度取り戻そうとしていると考えた方が自然でしょう。
――ひこ・田中「子どもの物語はどこへ行くのか」(光文社「本が好き!」2007年12月号)
なるほど。
ひこ・田中は相変わらずだなあ。面白い。一時期病気をされていたように思うが、もう大丈夫なのかな。
ゲームを扱ってきたこの連載、次回からはTVヒーローものが主題になるとのこと。期待期待。単行本になったら時代を画す評論になりそう。
- 作者: ひこ・田中
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/04/16
- メディア: 単行本
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