こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

ラッパー志望なんですけど〜

 来週鑑賞予定の『SR サイタマノラッパー』に備え、ヒップホップとラップの教養を急遽詰め込み学習中だぜ、メーン。

ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語

ヒップホップ・ジェネレーション 「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語

 まずは、昨年末にウィークエンドシャッフルの紹介を聴いて早速購入するも長いこと読み進めていなかった『ヒップホップ・ジェネレーション:「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語』を読みはじめた。原題”Can't Stop Won't Stop”をはじめとして、言葉づかいがいちいち格好いい。さすがヒップホップ本。燃える文体が気分を盛り上げる。

 それじゃ、ヒップホップ・ジェネレーションの始まりはいつなんだ? その問いに私はこう答えたい。DJクール・ハークとアフリカ・バンバータのあとだ、と。ジェネレーションに含まれるのは? ヒップホップを愛する人なら誰でも。ジェネレーションの終わりは? 新たなジェネレーションが教えてくれるだろう。
 これは、世代という虚構についての真実の歴史である――描かれているのは歴史と多少の謎。予言は一切なしだ。また、これはあくまで歴史の一つのヴァージョンにすぎない。

 物語は1950年代に行われたニューヨークの都市整備計画までさかのぼり、ヒップホップという文化を醸成した社会的・文化的背景をつぶさに描いていく。70年代の荒廃したニューヨークにおける抗争また抗争の歴史が、『ウォリアーズ』の描く世界そのまんまで驚く。全700ページを超える大著だが、ジェイムズ・エルロイの小説を読んでいるかのようなリーダビリティ。何とか今週中には読み終えられそう。

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 で、読書用BGMに入手してきたのがこちら、“Electro Sessions”。

Electro Sessions

Electro Sessions

 エレクトロ系のヒップホップを集めたコンピアルバム。たぶん。歴史がわかっていないので、いまいちこのコンピの編集意図がわかりません...。『ヒップホップ・ジェネレーション』で名前が出ていたグランドマスター・フラッシュ&フューリアス・ファイヴの名前を頼りに聴いてみた。
 で、昔のヒップホップはぜんぜん耳なじみがないはずなのに、Spoonie Gee “The Godfather”って曲にどうも覚えがあるなあと思ったら、『GTA:サンアンドレアス』で使われていた曲じゃあないですか! あ、グランドマスター(以下略)の曲("The Message")もだ! こ、これは間違いなさそう。適当にGEOであさったわりには正解であった。しばらくはレンタルでたくさん聴いて、しかるのち特定のミュージシャンの作品を購入していくという方向へ自分を調教していきたいと思っています。

 さて、そろそろ風呂入って、今日一番の大ネタ『ハッスル&フロウ』のDVDを観ようかな...。うーむ、われながら上々のプログラム。
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