こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

新城カズマ『われら銀河をググるべきや』

 電子書籍や出版業界に関心のある人がいきなり読んでも受け入れがたいだろうけど、新城カズマの小説の読者や、twitterユーザ、AR好きには非常に刺激的な論考だと思う。ぼくも直前に『量子回廊』所収の短編『雨ふりマージ』を読んでいたおかげで、「著作権ってなに」「そもそも人ってなーに?」というあたりをめぐる思索にもついていきやすかった。
 それって狭いサークル内でしか通用しない無益な議論なのでは、と考える向きもあるでしょうが、でもこの狭いサークル内の考えが爆発的に広まったらさぞ世の中面白かろうよ、ともぼくは思う。
 「iPadつかってるおいら(たち)カコイイ」みたいなところで遊んでるor「Google/iPadこわいよこわいよ」と怯えてるんなら、騒ぎついでに人類史的スパンでもの考えてみてもいいんじゃね? 人-人、人-書籍だけじゃなくて、書籍-人類、人-世界、書籍-世界、っていう構図での考えもして巡らせておいてもいいんじゃね? そういう提案として、たくさんの人に読まれて話題になると楽しいなあ、と思える一冊でありました*1

*1:これは、ついさっき雑誌『FRAU』の書籍特集なんかながめちゃったからこんなことを思うんだけど。正確に言うとその中の内沼晋太郎主催電子書籍関連パーティのレポート記事。なんだかオサレな男女がオサレな服を着てオサレなところで電子書籍のことを語り合ったらしい。ふーん。