かのMcGの大傑作を評して「ハリウッド娯楽アクションは
チャーリーズ・エンジェルだけいればいいんじゃないの 」とのたもうたのは本作の翻訳者
大森望氏ですが
*1、このチャールズ・プラットの超おもしろい小説を読むと「もう翻訳SFは『フリーゾーン大混戦』だけでいいんじゃないの」と放言したくなってくる。そりゃ本作の翻訳時には
グレッグ・イーガンも
テッド・チャンもいなかったわけですけど。少なくともぼくが娯楽として読む
SF小説に求めるほとんどのものがここには詰まっている。繰り返し読みたくなる妙味はありませんがそもそもぼく同じ本を読み返す習慣はないし。SFネタ全部盛り作品としては、『
ハイペリオン』『
涼宮ハルヒの憂鬱』と同等に賞され笑われるべき傑作だと思います。
ま、McGと同様に、本作の著者プラットも、この最高にいかした傑作以降の経歴には見るべきものがなさそうなのですが。