こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

5月に読んだ本

2011年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2229ページ

■マクシム少佐の指揮 (ハヤカワ・ミステリ 1418)
作品ほんらいの魅力を把握しづらかった前作に比べ、格段に面白さが増している。レギュラー補佐役のアグネスにジョージ、今回だけ登場する連中もなかなかにいいが、やはりマクシム少佐のかっこうよさが印象ぶかい。クライマックスの「おれたちはこれから、いつものやり方で、いつもの理由で、戦争に出かける」という号令にしびれた。
読了日:05月31日 著者:ギャビン・ライアル
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11462861

■サラリーマン誕生物語  二○世紀モダンライフの表象文化論 (学芸局Dピース)
効率化され、規範のなかに自らを追い込むサラリーマンの原型を、しかし断罪することも甘やかすこともなく暖かに活写している。癖のある文章も、取り上げる時代に即してこれはこれでよし。文具好きが読んでも楽しい一冊と思う。
読了日:05月22日 著者:原 克
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11357455

■影の護衛 (ハヤカワ・ミステリ 1373)
読了後に振り返ってみると大変気配りの行き届いたたのしい謀略サスペンスなんだけど、読んでる間はあまり楽しくない。ライアルが初挑戦した三人称、あるいは訳文が原因かもしれない。
読了日:05月17日 著者:ギャビン・ライアル
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11194643

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
本だけが得意な女の子と、本だけは苦手な男の子が、人の業に触れ、成長していく物語。耽溺もせず、乾きすぎず、の温度がいい。 作中である小説について語られるこんな感想が、この小説にもぴったりあてはまる。「あの話って願望全開だよな。こんな女いねえよって最初は思ったけど、願望だって分かって書いてる。それがはっきりしてるから、いい話なんだと思う……」 古書への愛とロマンが品良く語られる好品とおもった。それにしても栞子さんかわいいよ栞子さん。
読了日:05月04日 著者:三上 延
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10962790

■アニメは越境する (日本映画は生きている)
上野俊哉神山健治の座談のみ読了。
読了日:05月04日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10959959

■卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)
読了日:05月04日 著者:デイヴィッド・ベニオフ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4150018383

■ムーンライト・マイル (角川文庫)
愛と誠意にあふれた物語。このシリーズを読んできてよかったと心から思った。シリーズ愛好家は事前情報なしに読むべき。そしてシリーズ未読の人は、ぜひ第一作から読むべき。
読了日:05月03日 著者:デニス・レヘイン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10951238


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