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こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

10月に読んだ本


2011年10月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2760ページ
ナイス数:11ナイス

■復讐の女神 (1964年) (創元推理文庫)
チャーミングでスウィート。時折姿を見せる、むき出しの暴力と悪意。あと、すさまじく馬鹿げたトリック。それらの根底にある、時間つぶしの娯楽としてのもてなしと品格。ほとほとこの作家はぼくの趣味にあうなあと思った。どの短編もよかったけれど、鮮やかさでは『不良少年』、スウィートさでは『踊るサンドイッチ』。たのしい一冊です。
読了日:10月06日 著者:フレドリック・ブラウン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14430772

■八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ 1431)
娼婦萌え小説だと思ったら女衒萌え小説でした。主人公スカダーのアル中描写は出口なしでしつこく感じるほどだが、美術愛好家のピンプ:チャンスをはじめとする人々の魅力ある描写に支えられ、最終的にしみじみとした開放に至る。マット・スカダーのシリーズを続けて読むかは保留。
読了日:10月07日 著者:ローレンス・ブロック
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14431129

■機神兵団〈1 満州黎明篇〉 (C・NOVELS)
大陸冒険もので言語SFでロボット、と私の大好物にして山田正紀の十八番がつるべうちの大興奮活劇。まだ一巻目ではあるけれど、山田正紀のなかで一番好きかもしれない..。
読了日:10月12日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13937710

■機神兵団〈2〉上海烈日篇 (C・NOVELS)
いよいよ兵団本格始動。プロローグの満州平原戦以降派手な戦闘はないものの、青幇に中野学校にと諜報・冒険ものの大ネタ乱舞に加え、ツンデレ男装っ娘の白蘭花のみならず主人公三者の魅力も炸裂。お、おもしろい!
読了日:10月13日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14045348

■機神兵団 (3) (C・novels)
主人公三者が分かれての探索行が中心なので、2巻までのわくわく感はやや細り、中国演劇など山田正紀的なディテールの細部を楽しむべきか..と思ってたら、最後の最後で熱い戦闘のはじまりが。巨大ロボの滑空はたいへん燃えますね。
読了日:10月14日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14045606

■機神兵団〈4〉バルカンの嵐 (C・NOVELS)
3巻からの要塞攻略戦ののち、物語は謀略戦へ。第二部「ベルリンの少年」が白眉。次郎少年の逃走劇が実に読ませる。真澄公彦の御曹司スパイぶりもチャーミング。
読了日:10月17日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14170605

■機神兵団〈5〉ナチス装甲騎士団 (C・NOVELS)
山野での追撃にはじまる大作の冒険が熱い。兵団の面々も少ないながら人情あふれる描写がなされ、巻の最後に待ち受ける再会シーンには思わず目頭が熱くなる。次郎少年の影が薄いのが残念ではある。
読了日:10月19日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14170703

■機神兵団〈6〉要塞都市 (C・NOVELS)
エイリアンなどどこ吹く風、機神がバルカンの小国でナチスの精鋭と激突!というたいへんわかりやすく燃える展開にただただ圧倒される。機神同士の対決もいいが、真澄公彦の姫さま救出劇もロマンチックですばらしい。
読了日:10月21日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14170831

■機神兵団〈7〉巨神の戦場 (C・NOVELS)
端から端まで戦闘また戦闘、鉄と血と硝煙の一巻。怒涛の展開に読む速度も増してしまったが、もっとじっくり読めばよかった。信じられない展開に茫然。
読了日:10月24日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14204578

■機神兵団〈8〉遥かなり敦煌 (C・NOVELS)
ついにアメリカのロボットも登場したというのに、物語の流れは山田正紀節特有の茫漠としたたおやかなものへと変節し、冒険小説としての盛り上がりは前巻で区切りがつけられていたのだと今更思い知る。でも別れ別れだった人々がふたたび邂逅する場面には何度も胸が躍るので、決して地味というわけではないのだった。
読了日:10月27日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14392338

■機新兵団〈9〉時間の涯 (C・NOVELS)
「モジュール」の正体には、あっこれってアレじゃねえか!と、多少山田正紀を読んだことのある者としては叫ばざるをえない。でもアレのネタをより深化させ、第10巻まで続く(そしてそれまでの物語を回収する)作りにアップデートしているのでまったく文句なし。宇宙的規模にひろがる物語に応じて磨きのかかる、詩的な表現にも酔える。
読了日:10月29日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14392510

■機神兵団〈10〉 (C・NOVELS)
山田正紀の小説でしか味わえないものがここにある。超力技な幕の閉じ方だけれども、よいではないかよいではないか。機神兵団の運命のごとく、この遠大な物語は他のSFと繋がり拡がりかつ閉じる、極大と微小の重なりをきらめかせて終わる。みごと。
読了日:10月30日 著者:山田 正紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14392789


▼2011年10月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/99009/matome

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