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こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

2月に読んだ本

2012年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2705ページ
ナイス数:26ナイス

■ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「班」のおじいちゃんたちサイコー!悪役とはいえ、緊急事態に招集される引退したスパイたちの老獪な立ち回りにしびれた。
読了日:02月06日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16889976

■ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
このあと続編の構想があったとは思えないほどの見事な落とし前のつけっぷりにほれぼれ。最後の最後にふたたび顔を出すアイツ周辺の、東欧アンダーグラウンドの暗黒ぶりも、このシリーズが対峙する悪の巨大さをあらためて提示していて迫力がある。エリカを中心とするサブプロットの面白さに、リスベットの本筋が終結してもきっとこの著者ならまだまだ面白い小説を続けられたのだろうなと思わされる。著者の早逝が惜しい。
読了日:02月11日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16890064

■シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
冒頭の現代パートは我慢して、上海ー日本の青春小説パートを目指すべし。読む前は失笑しか予想できなかったこのアジア趣味の部分こそ、この物語の最も愛すべき柔らかさと哀しみをたたえて美しい。
読了日:02月16日 著者:トレヴェニアン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16890241

■シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
やや誇張して描かれる敵役「母会社」は、軍産複合体や石油利権を当たり前のこととして受け止めるイラク戦争後の今のほうが実感をもって受け止められるかもと思った。コンコルド作戦事後処理がダメなくらいで(さすがにコストかかりすぎだろ)、荒唐無稽さはあまり感じない。少なくともスパイ小説としてはひじょうに確かな手触りでもって読める。愉快な仲間たち(そして敵たち)がつぎつぎ活写される中盤までがいちばん楽しい。
読了日:02月21日 著者:トレヴェニアン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16890258

家族八景 (新潮文庫)
いやはやみごとなショウケース。超能力者が日本の家庭に入り込んだらどうなるか、というテーマを多彩に展開させて、なんかやっぱ筒井先生って構造主義って感じだなーとかぼんやり思った。
読了日:02月25日 著者:筒井 康隆
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16890445

■七瀬ふたたび (新潮文庫)
高校生のとき以来の再読。多数の超能力者が存在していたらどうなるか、というショウケース。SFの連作短編としてじつに美しい構成。人間をびた一文信じていないようで決してそうでなく、終幕で繰り広げられる美しい言葉の連なりに胸打たれる。
読了日:02月25日 著者:筒井 康隆
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16890506

■エディプスの恋人 (新潮文庫)
いままでずっと『七瀬ふたたび』で止めていた自分はほんとうにばかでした。三部作続けて読んでこそのこの景色、堪能しました。『家族八景』から『七瀬ふたたび』への飛距離にも驚きますが、きちんとそれより遠く、これ以上は無理な地点まで飛んでみせるのだから筒井先生マジ神様。世間的には『七瀬ふたたび』ばかり話題にのぼることが多いけれど、作家/クリエイターの側に与えた影響はこちらのほうが巨大なのかもしれないなあと思った。日本SF&サブカルにおける巨大母性の歴史、みたいなの誰か書いてないんでしょうか。
読了日:02月26日 著者:筒井 康隆
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16937134


▼2012年2月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/99009/matome

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