こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

3月に読んだ本

2012年3月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1557ページ
ナイス数:20ナイス

■サトリ(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ウィンズロウはあとがきで、トレヴェニアンと自身の「声」を融合させることを目指したと書いているけれども、9:1の割合でウィンズロウの小説だと思った。もっとも、これはある青年がニコライ・ヘルになるまでの物語なので、その差異を不満に感じることは全くない。
読了日:03月01日 著者:ドン・ウィンズロウ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17574874

■サトリ(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
『シブミ』の”メキシカン・スタンドオフ”とはまた異なる、複数の勢力が競り合いカタストロフを迎える、複雑ながらも魅力にあふれたプロットがみごと。ベトナム戦争前夜の世界というのも新鮮だった。ぜひこのあとも書いて欲しいものです。ド・ランドのあの口調は嬉しいサービスだけれども、もうここまできたら完全オリジナルの「イイ奴」を作って欲しかったなあという気もしないでもない。
読了日:03月04日 著者:ドン・ウィンズロウ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17575788

■南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
さいこう。小隅レイたんマジ天使。野尻先生かっこいい。ずっと笑顔で読んでたけど、最後の最後で泣いた。初音ミクを愛する全ての人に読んでほしい大傑作でした。これは一種の思想書で、それゆえに最新最強の日本SFの一つだと思う。ニコ動文化を全く知らない人に強くおすすめすることは難しいけれども、いま、広く読まれてほしい小説。
読了日:03月07日 著者:野尻 抱介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17576247

■ジェノサイド
たいそう面白うございました。二部以降、おおよその構図が明らかにされてから、タイムリミットに向かって日本・アメリカ・アフリカの三ヶ所で疾走がはじまって以降の構成は実にうまい。いずれのパートでもきちんと情報戦している(アクション担当、知識担当、などと分かれていない)のがえらいと思う。
読了日:03月23日 著者:高野 和明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17677366


▼2012年3月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/99009/matome

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