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こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

6月に読んだ本

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4330ページ
ナイス数:32ナイス

ダイ・ハード (新潮文庫)ダイ・ハード (新潮文庫)感想
わお、こんなにハードボイルドだったのか。心からの味方も敵も失くした中年男の戦うさまが胸に迫る。映画がいかに原作の要素をうまく取捨選択したかもわかって、二倍おもしろい。
読了日:6月1日 著者:ロデリック ソープ



のうりん (GA文庫)のうりん (GA文庫)感想
いやはや、真っ当におもしろい小説でした。すごく誠実なアイドルものであり農業もの。夢と情熱と理性をもって農業の道に若人を引きずり込むだけの力のある、実に正しいお仕事(準備)小説ではないでしょうか。ベッキーはやりすぎとおもいますけどね(好きだけど)…これだけやらんとラノベ業界ではダメなのか…。
読了日:6月2日 著者:白鳥 士郎


踊らされた男たち―大統領候補の系図を追え (新潮文庫)踊らされた男たち―大統領候補の系図を追え (新潮文庫)感想
受け身男と快活女(おばちゃん/おばあちゃん)たちが活躍する傑作!やー、こういう冒険小説好きですねえ。大統領選にまつわるサスペンス、ってことで直前に読んだ『ファントム謀略ルート』と比較しながら読んだけれども、だんぜんこちらが好み。ほろ苦い結末と、それでも根底にある人間讃歌には、グレイディを思い出しました。楽しかった!
読了日:6月10日 著者:ダンカン カイル


冷血(上)冷血(上)感想
強盗犯たちが犯行直前に観た(観ようとした?)二本立てが『ブレイド』に『ゴースト・オブ・マーズ』…いい二本立てだなあ…。/いっけん微細なリアルを追求したものに見えるけど、実はすごく技巧や身体性、語りの嘘や構造を意識した、小説らしい小説、だと思う。独特のドライヴがある。やっぱこの人ル・カレ好きなんだなあ。
読了日:6月14日 著者:高村 薫


流血のサファリ 上巻 (RHブックス・プラス)流血のサファリ 上巻 (RHブックス・プラス)感想
ヒロインも怒る、主人公レマーくんの斜に構えた自意識肥大中学生ぶりに、帯にコメントを寄せるマイクル・コナリーのハリー・ボッシュを思い出しました。ったく…と呆れながら読んでいくと、中盤の急展開で一気にその鬱憤が反転し、主人公への共感がぐっと増す。
読了日:6月14日 著者:デオン・マイヤー


冷血(下)冷血(下)感想
圧倒される。これだけ現実の虚無から身を引いたり乗り越えたりしようとせず、ただ淡々と己の目を通した世界を綴っていく作家の胆力に驚嘆いたしました。これだけやっても私にはわからないんだよ?あんたにわかるの?ってつきつけられる感じ。/あとんでもってその世界を見通す目がちょっと腐っぽいとことかがまたかわいいな高村先生!っていう。いやついでに下衆い読み方してほんとごめんなさい。
読了日:6月16日 著者:高村 薫


TOKYO YEAR ZERO (文春文庫)TOKYO YEAR ZERO (文春文庫)感想
圧倒的。やはりこのアクの強すぎる文体には少々辟易してしまうのだけれども、そのスピードに身を任せればこの分量にしてはずいぶん早く読めてしまうし、その果てに見せられる真実が反転してそれまで嫌悪感さえ抱かせてきた文体に理由と存在感をあたえてくれるという仕掛けで、感嘆するしかないのだった。それにしてもこれがイギリス人の手によるものとは。作家の想像力の偉大さを再認識する。
読了日:6月19日 著者:デイヴィッド ピース


流血のサファリ 下巻 (RHブックス・プラス)流血のサファリ 下巻 (RHブックス・プラス)感想
家族のドラマが国家の抱える暗い歴史に接続するプロット、見慣れぬ地名や固有名詞に感じる異国情緒などに、『ミレニアム』を思い出す。女上司ジャネット・ロウがかっこいい。
読了日:6月21日 著者:デオン・マイヤー


詩羽のいる街 (角川文庫)詩羽のいる街 (角川文庫)感想
SFネタなしで『涼宮ハルヒの憂鬱』を真正面から打ち返すアンサーソング。ついでに『魔法少女まどか☆マギカ』も..と思ってたらあちらよりは前の作品なのか。/まあ読む前からわかってたけど、畜生、説得されたよ!おれも楽しく生きていくよ!と罵倒しながら多幸感に包まれる長船先生のような心境で読み終わりました。
読了日:6月22日 著者:山本 弘


さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
これは売れそう。ゴッホなりロートレックなりの絵の力を漫画表現に落としこむ域には達していないことは残念だけど(老婆の「夏のパリ」再現はちょっとよかった)、キャラ造形うまいし物語はこびもうまいしでおもしろく読みました。
読了日:6月23日 著者:穂積


愛のゆくえ (新潮文庫 フ 20-1)愛のゆくえ (新潮文庫 フ 20-1)感想
古本浪漫堂さんおすすめ本として読む。/わあこれなんてハルキ。/プロットだけ聞いたら怒髪天なしろものなんだけど、読んじゃうし、いいと思うところもあるし、表層だけをみた批判をぐっとこらえさせる言葉の力は確かにあって、で、要は「古典を読む」ってこういうことなのでしょう。十代の読者(とくに性的な方向でグラグラしてる男)に読ませないほうがいいとは思った。
読了日:6月26日 著者:リチャード ブローティガン


ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争感想
これは面白い!冒険小説好きのボスニア関係副読本としてマストだなあ。読んでなくって失敗でした。情報戦争というテーマに倫理的疑いを持ちつつ、これを規制するには「政府などの権力が情報を統制支配する社会にするしかない。それを私たちが望んでいないのは自明のことである」から、その実態を知ることこそ大切である、とする筆者のクールさがすばらしい。
読了日:6月27日 著者:高木 徹


千尋・ザ・ブラックナイト (フェザー文庫)千尋・ザ・ブラックナイト (フェザー文庫)感想
色々なところにためいきをつきながら苦労して読むも、不思議にリーダビリティは低くない。まっとうな編集がつけば面白くなるやも..という希望もわずかに。異世界の酒場で弾き語りという爆笑シーンを作品の基底にして、マジメ野郎が異世界でドタバタする方向に切り替えちゃったほうがいっそいいんじゃねーかと思った。(*人に紹介されて読みました)
読了日:6月29日 著者:成田のべる



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