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こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

7月に読んだ本

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2366ページ
ナイス数:15ナイス

マイトレイ/軽蔑 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-3)マイトレイ/軽蔑 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-3)感想
『マイトレイ』瑞々しく美しい小説。エリアーデのイメージとはぜんぜん違うなあ。/『軽蔑』NTR愛好家にもおすすめしたいこれまた美しく救いのない男女スレ違い小説。ああバカそんなこと言ったら逆効果だよ!とかツッコミ&爆笑して胃の痛さを軽減しながら読んだ。『レボリューショナリー・ロード』を思い出しました。
読了日:7月7日 著者:アルべルト・モラヴィア,ミルチャ・エリアーデ

暗い旅 (河出文庫)暗い旅 (河出文庫)感想
超かっこいいハードボイルド失恋小説てな印象。ダークな『(500)日のサマー』。かっこいい女優さん主演で映画化してほしい。決して満たしあえない性差を超えた愛、そしてリミックス表現が文化のはしばしに行き渡った今ならば、かっこよく映像化できるんじゃなかろーか。/ジャズと京都を中心としたいけてるキーワードの羅列が、風俗小説的でもあって楽しい。
読了日:7月10日 著者:倉橋 由美子

ラット・トラップ (ハヤカワ文庫NV)ラット・トラップ (ハヤカワ文庫NV)感想
ハイジャックとマンハントとに二面で展開するサスペンスが読ませる。群像劇的に距離をもって描かれる複数の人間たちは、やや冷たく描かれる。時折事態に耐え切れず投げやりになる彼らの姿を、冷酷にも温情にも流されず淡々と描けるのが、この人の作家性ということなのかもしれない。
読了日:7月18日 著者:クレイグ トーマス

縄文人との対話―私の考古学手帖縄文人との対話―私の考古学手帖感想
藤森栄一追悼文関係のみざっと読む。誠実な学者たちの輝き。/ここから各人の専門書に進んで、宮崎駿の思想への影響を再確認する読書というのもなかなかに楽しいのだろう。自分にはさすがにそこまでは深く掘れないけども。
読了日:7月21日 著者:戸沢 充則

終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ (集英社新書)終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ (集英社新書)感想
大傑作。民族・国家・組織のあいだで乱反射する関係を、地道に追う誠実な報告であると同時に、日本人でしかできないコソボ潜入やキーパーソンとの接触など、スパイ系読み物としてもすばらしい。冒険小説/スパイもの好き必読の一冊。ただし基本的なレクチャー抜きの内容なので、この地域を扱ったフィクション・ノンフィクション(『戦争広告代理店』など)をいくつか読んでから手に取ることをすすめたい。
読了日:7月21日 著者:木村 元彦

巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)感想
ええっ、あの事件がらみって『警官の紋章』で区切りついたんじゃねえの、という驚きをもって読む。その終止符の打ち方に感嘆。この落とし前のつけ方に、作者の、そして主人公佐伯の他にない格好良さをしみじみと感じる。
読了日:7月27日 著者:佐々木 譲

007/カジノ・ロワイヤル 【新版】 (創元推理文庫)007/カジノ・ロワイヤル 【新版】 (創元推理文庫)感想
病床のボンドがマチスと語り合うくだりに驚く。ボンドはすでに第一作で、自分が、スパイが、正義の味方が戦う理由をこれだけ真剣に考えていたのか。祖にして究極。これを元にリスタートしたダニエル・クレイグボンドが現在の高みにまで到達できたことも納得できる。
読了日:7月28日 著者:イアン・フレミング


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