こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

[映画]『レジェンド/光と影の伝説』


 1985年作品。
 CGなしの時代に、『ロード・オブ・ザ・リング』並みに映像情報量が多いファンタジー映画を作っちゃうリドリー・スコットすげーな、と思った。特に、光に満ちた森の中のシーンは恐るべき密度。ユニコーンが森の中を流れる小川の上流から現れるところは、ブルーレイで観たこともあって非常に映画的驚異に満ちた名シーンでありました。
 トム・クルーズは森に住む野生児の役なので、かっこいい鎖帷子を着たりしても基本は四足歩行のターザンふう。今見ちゃうと、そういう細部がどうしても滑稽で、100%フレッシュなファンタジー娯楽映画として楽しむにはちと辛い映画です。
 物語も非常にオーソドックスで、というかところどころに民話や伝説でよく見かけるある種のいい加減さがあって、きっとそういう物語こそを目指したのだろうなあと思われます。
 そういう原始的お伽話の雰囲気に、トムクルの天然なスターぶりはある程度フィットしてはいるのですが、『卒業白書』(と同年公開の『栄光の彼方に』)の次がこれだと、ブリーフで踊ってた高校生キャラの次がこれかよ!という反応は止められない。当時の観客はどんな顔して観てたのかなー。