こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

祝・松浦果南センター獲得、とAqoursの九人について考えて書くよという話

 松浦果南さん、サードシングル総選挙・センター獲得おめでとうございます!
 いやはやめでたい。
 自分が票を入れた人がトップ当選するなんて、これまでの人生で投票してきた選挙のなかで初の体験かもしれない。まったくもってめでたい、まったくもってうれしい。
 当選には様々な背景があると思います。Aqours界隈には有能なシンクタンクが存在するので、これから各種の分析がなされていくでしょう。
 個人的には、

 

1.アニメ版において、出番の多さ、印象の強さ、物語上の重要性などが常に上昇していた。下降すること(最初は目立ったが終盤は目立たない、など)がなかった
2.アニメ内で、感情的な見せ場・萌え的な見せ場・歌唱/ダンス的な見せ場、と各分野の見せ場がすべて揃っていた
3.渡辺曜に似ていた。優しい体育会系に男性オタクは弱い。
4.鞠莉という本命がいながらも、確固たるカップリングとしては成立していない(あくまで鞠莉は鞠莉が果南を追っかけているだけだから。果南にはAqoursの誰とでもくっつける余白があると思いますね…)。

といったあたりが当選の要因だったかなと思います。諏訪さんがかわいいから?そんなことは大前提ですよ!言うまでもないよ!

 

 でも色々言えるいっぽうで、「これだ」という人気の理由はいまいち見当たらない人だなあとも思います。

 まあ単純に「渡辺曜の次に見栄えのする水着グラビアがあったから」とかなのかもしれないですけど。

 

 そもそも松浦果南ってどういう人なのか。

 ぼくは彼女のことが大好きなんだけど、そのうえで、全貌がつかめていないという実感がある。
 具体的には、アニメ版における二年前の彼女が東京のイベントで踊れなかった理由にいまだ完全には得心がいっていないのですね。だから、8話のあの残酷なまでに頑なな果南の姿に心をかき乱された瞬間こそが個人的な松浦果南の最大瞬間風速のタイミングで、それ以降はちょっと距離をもって見ている感覚がある。
 果南ほどの人間でもすくんで踊れなくなってしまう。今のスクールアイドルのステージというのは、そんな恐ろしい場なのだ――ということが強く押し出されていたほうが、物語の内と外の双方でAqoursが背負うものの大きさをより強く訴えられるように思うのですが、9話の描かれ方だと、踊らなかった理由のほとんどは鞠莉のためだった、という印象になる。じゃあもしあの場で彼女たちが踊れていたらそれなりに活躍できていたのか?というとそれはちょっと違う気もするし。
 とはいえ果南は12話で、SaintSnowをかつての自分を見るようであり、かつ、彼女たちとは違うスタイルを望む。このへんに、彼女が初めての東京で踊れなかったことの余韻みたいなものが漂っているような感じもします。
 色々考えてみると、芯はしっかりしつつも、エピソードや設定のあいだの余白がたくさんあることが彼女の特徴のような気もしています。点と点をつなぐラインはどのようにでも引けるので、各人が愛したいやりかたで愛せる、というか。

 まだぜんぜん彼女については考えがまとまっていないので、いずれはきちんと書きたいと思っています。

 

 なんにせよ松浦果南がセンターという結果には諸手を挙げて大喜びしているわけですけど、その他の順位、そして同時発表の浦ラジパーソナリティ総選挙中間発表の結果などには言いたいことも多々あります。
 とくにルビィ/降幡愛の不遇っぷりには声を大にして文句を言いたい……ってんならまず自分が投票しろよって話なんですが、いや、ふりりん、ぜったい浦ラジパーソナリティになったらいいと思うんだよ!あの時々突発的にやってるsakusakuみたいなニコ生、すげー雰囲気がいいんだよ!あれを毎週聞きたいよわたしは!降幡・小宮・諏訪の落ち着いている系三人による放送がいいなあ。浦ラジが駄目なら他メディアで、深夜放送的にやってくんないかな…。


 さてさて、アニメの本放送が終わったとはいえ、かように『ラブライブ!サンシャイン!!』は様々な動きをみせてくれています。
 選挙にラジオにニコ生にグッズ発売にリスアニTVに、そして沼津・内浦の公式イベントや地元商店の様々な自発的取り組みなど、ものぐさなわたしには到底すべてを追うことはできず、ただただ呆然としてしまうのですが、そのような流れに身を任せていては見えるものも見えなくなってしまう。こういうときこそ意識を集中させて『ラブライブ!サンシャイン!!』というものに向き合っていかねばならぬ……などと考えている今日このごろです。
 で、じゃあ何について考えるべきか、といえば、Aqoursの九人でしょう。

 

 というわけで、しばらく、Aqoursの九人それぞれに焦点をあわせて、各人の魅力をわたしになりに考えていく記事を書いていきたいと思います。全9本をファーストライブまでに書きたい。初回はダイヤ様の予定です。近日更新の予定です。よしなに。