こづかい三万円の日々

30代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

プロヤスよお前もか!『ノウイング』

 『ノウイング』を観た。腹立たしい。たいへん腹立たしい!
 『ダークシティ』『アイ,ロボット』と、センス・オブ・ワンダーに満ちた絵を披露していたアレックス・プロヤスが、まさかそっちの人だったとは。オカルト結構、ファンタジー上等。宗教色が強くったってかまいません。でもそれをSFと呼ぶのは許せねえよ!

 何がどう宗教的なのか、は下記の記事に詳しいのでぜひ参照されたい。

ゾンビ、カンフー、ロックンロール「リセットさんに怒られるよ!「ノウイング」」

高橋ヨシキの悪魔の映画史「第1回 クリスチャン全員消失? 取り残された人類を襲うハルマゲドンの恐怖! 『レフト・ビハインド』の世界」

 随所に挟み込まれる災害シーンの迫力はたいへんすばらしく、ローランド・エメリッヒにない繊細さが、SF者の血をわきたたせる絵を形作ってはいる。しかし、その背景にある旧約聖書選民思想が鼻について、ぼくは楽しめなかった。911を通過して、マジで世界が終わるかもしれない、という恐怖がどういうことなのか思い知ったアメリカ人が作った『ギャラクティカ』や『クローバーフィールド』といった良き先例があったというのに、いまさら何をやっているのかプロヤス。『アイ,ロボット』でも、ロボットを預言者に見立てたラストに少々違和感を感じてはいたが...。SF者として期待していたオレがバカでしたよ。