こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

『黒澤家研究』第4号刊行のお知らせ

<2023/11/26追記>

 二時間弱の遅刻というこれ以上ない失敗をおかしつつ、無事にアクアマリンドリームファイナルへの参加を終えました。当日『黒澤家研究』を手に取っていただいたみなさん、ありがとうございました。

 早速ですが、『黒澤家研究』第4号の通販をBOOTHにて開始しました。

 創刊号~第三号も取り扱っています。ぜひご利用ください。

moyasibooks.booth.pm

 

♪♪♪

 

 同人誌『黒澤家研究』第4号の刊行をお知らせします。

 2018年1月に創刊した『黒澤家研究』も早いもので5年目・4号目を数えることとなりました。

 この第4号は、2023年11月26日に開催される『ラブライブ!サンシャイン!!』オンリーイベント「アクアマリンドリーム」にて頒布させていただきます。

 

「アクアマリンドリーム

http://aquamarine-dream.info/

aquamarine-dream.info


会場:プラザマーム(東京都日本橋浜町
日時:11月26日日曜日 12時~15時30分

サークル名:もやしブックス
配置:沼津11

 

<頒布内容>
・『黒澤家研究』創刊号(第3刷) 頒布価:300円
・『黒澤家研究』第2号 頒布価:300円
・『黒澤家研究』第3号 頒布価:600円
・『黒澤家研究』第4号 頒布価:400円


 第四号の内容は、次のとおりです。

・『病、災い、スクールアイドル』
 スクールアイドルたちの物語のなかで、病と災いはどのように描かれているか、をテーマにいくつかの作品を振り返った軽めの論考です。

 2020年から始まったコロナ危機とAqoursの記録として、本ブログでは「Aqoursとコロナのクロニクル」という連続記事を発表してきました*1
 現実におけるAqoursと『ラブライブ!』シリーズのことはたくさん書いてきましたが、ではフィクションの中ではコロナ危機のことは描かれていたのか。
 実際のところ、コロナ危機を直接描いた表現は非常に少ないのですが、「病」「災い」と少し範囲を広げて、『幻日のヨハネ』や『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』アニメ二期など、いくつかの作品のことを取り上げてみました。

 『幻日のヨハネ』に関してこれだけ長く書いたのは初めてかも。同作のレビュー的な文章にもなっていると思います。ほか、公野櫻子本におけることりの膝の話、虹ヶ咲の宮下愛さんと美里さんの話についてなど。

 

「病、災い、スクールアイドル」1ページ目の見本画像

 

 「クロニクル」を書くためにコロナ危機に関する本をいくつか読んでいて、もっともぐっときた一冊であるところの瀬名秀明『知の統合は可能か』の影響を受けており、当初はけっこうがっつりと同書のことを書いていたのですが、Aqoursから離れすぎだな…と反省してかなり書き直しました。
 とはいえものすごく「一体何の話をしているんだ」という文章になっていると思います。まあ『黒澤家研究』はいつもそうですが。

 

bookpub.jiji.com

 


・『国木田花丸の本棚・全点解説』
 Aqours随一の読書家・国木田花丸はどのような本を読んできたのか。そしてわれわれは、彼女の読書歴を通してどのような国木田花丸像を想い描くことができるのか――。
 連載第三回目で、太宰治津軽』をやるぞ!と思ったのですが失敗し、『るるぶ ラブライブ!サンシャイン!!』を取り上げました。
 同じガイド本として、『ラブライブ!サンシャイン!!Walker』をちょっと振り返ったり、そもそもるるぶってなんなんだ、ということを浅く振り返ったりしています。

国木田花丸の本棚」1ページ目の見本画像

るるぶ ラブライブ!サンシャイン!!』って、作品のスタートからこれだけ長期間経過して刊行されてて、よくよく考えるとすごいことをしている本だと思うのですね。そしてそれを支えているのはファンと沼津の人たちです。すごい一冊だし、未来のことも考えたい、というようなことを書きました。

 

books.jtbpublishing.co.jp

 


 アクアマリンドリームは今回の開催で終了するとのこと。
 わたしは一般参加で一度、サークル参加を一度しただけの人間ですが、寂しい気持ちです。アマドリって、ウェブ受付やサークル情報登録まわりがすごく使いやすくて、ヴィジュアルも毎回センスがいいし、とてもスマートな同人誌即売会という印象でした。スマートっていう表現が似合う同人誌即売会ってそうはないと思うんですよね。

 『黒澤家研究』第四号を刊行する気はあまりなかったのですが、アマドリが終わってしまうならサークル参加したい、じゃあ新刊つくろう、と二ヶ月弱くらいでがーっとやっつけてしまいました。
 その分、特に第三号のように下調べに時間をかけたものとは全然違うものになっています。今回はわたし以外のかたの原稿もありません。
 そのぶん気楽に眺められる一冊にはなっていると思います。ぜひ会場で手にとっていただければ幸いです。