インサイド・マン 【プレミアム・ベスト・コレクション】 [DVD]
- 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2009/07/08
- メディア: DVD
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銀行強盗の顛末については、ぼくは膝を打つことばかりだったけれども、んなあほな、と笑っちゃう人もいるかもしれない。でも全体のテンションがそもそも軽妙なので、ユルさをわかったうえで楽しめば問題なし。終盤、仕事を終えたあとのクライヴ・オーウェンの姿がじつに格好良くかつマヌケで、『ワールド・オブ・トゥモロー』や『ザ・バンク』でおなじみの、マジメさとマヌケさの間を自由に行き来する彼の魅力がみごとに発揮されていたとおもう。
ユルさといえば、中盤、たいへんな危機を目の当たりにして現場をかけていくデンゼル・ワシントンの上半身を正面からとらえたカットが、たいへんマヌケで笑った。かれは数十メートルの距離を走って移動しているはずなのだが、身体はまったく上下せず、立ったまま台車に載せられたかのようなのだ。セグウェイにでも乗ってんのかあんた。
非常に気になったので何度か繰り返し再生し、「デンゼル・ワシントン インサイド・マン 台車」でぐぐると、100件近くヒット、Yahoo!知恵袋でも取り上げられていたのだった。やっぱり気になるよなあ。このドリーショットはリーの十八番だそうで、ほかの作品でも頻繁に観られるらしい*2。俳優も一緒に乗せちゃうのはどうかと思うが、基本的にぼくはドリーショットが大好物なので、一挙にスパイク・リーへの親近感が強まったのだった。