こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

RESASを使って黒澤家の未来を考える

 黒澤家を愛するみなさん、お元気でしょうか。お久しぶりです。『黒澤家研究』のてぎです。
 『ラブライブ!サンシャイン!!』二期の放送終了からもう半年が経過しました。アニメの終盤では我らが黒澤家の長女・ダイヤさんが、東京の大学への推薦入学を決めたことが明らかにされました。次女のルビィさんも新しい学校で学友のみなさんと元気に過ごしていけそうですし、お二人の前途には希望があふれているといえましょう。
 ですが、これで「黒澤家の将来も安泰」と思うのは時期尚早というもの。なにせ、お二人の通われた私立浦の星女学院高校は、生徒数の減少から廃校になっているわけです。この事実は、内浦、そして沼津という地域の衰退をはっきりと物語っています。その土地に深く根付いている黒澤家が、果たして今後も末永く安泰でいられるのか。

 

 
 アニメで描かれた年代が2017年~2018年とするならば、ダイヤさんが大学を卒業するのが2022年。ルビィさんも四年制大学に進学するとすれば卒業は2024年です。果たして6年後、内浦はどうなっているのか。沼津は、日本は?
 当然ながら、未来のことをはっきり予測することはできません。しかし未来は現在の積み重ねによって形づくられます。沼津の今を知り、考えることで、もしかしたら黒澤家、そしてダイヤさんとルビィちゃんの未来を垣間見ることができるかもしれません。
 というわけで今回は、沼津・内浦という地域の現状を調べ、営利企業としての黒澤家がどのような環境に置かれているのかを想像してみたいと思います。

 内容はざっくりこんな感じです。

・RESASを使ってみる
・人口の変化
・漁業・観光業 それぞれの現状
・『黒澤家研究』第2号告知


♪♪♪


 さて、沼津の今を調べる、といっても、そうそう簡単に現地に行って聞き取り調査をしたりするわけにもいかないので、まずはインターネット上で手軽に確認できる情報を足がかりにしてみましょう。
 沼津市や政府のウェブサイトでは、沼津に関する多くの統計情報が公開されています。ただ、それらの情報をまとめていくのには時間も労力も必要です。もうちょっと手軽に、沼津のことを調べてみたい……。
 ダイヤさんに怒られそうな怠慢な態度で恥ずかしいですが、そんな人間でも、楽に各種のデータを閲覧し、地域の概要をつかむことのできるウェブサービスがあります。それが「RESAS」ことRegional Economy Society Analyzing Systemです。

 

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https://resas.go.jp/

 RESASのトップページにはこうあります。

「産業構造や人口動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化するシステムです」
「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供しています。
自治体職員の方や、地域の活性化に関心を持つ様々な分野の方によって、効果的な施策の立案・実行・検証のためなどに広く利用されています」

 RESASを使いはじめるのに、専門的な知識は要りません。どんなデータを閲覧できるかカテゴリ別になっていますので、関心のあるデータ・地域を順々に選んでいくだけで、わかりやすいマップやグラフがすぐに表示されます。

 例えば、「人口マップ」の「人口増減」を選んでみます。最初は日本全国が表示されます。
 年代を選んでいくだけで、人口の増減率が地図上に色で示されます。オレンジ色は増加、青は減少。
 2000年までは人口の増加していた都道府県もあったけれど、減少するところが増えていき、2050年の予測では東京を含めたすべての場所で人口が減少する、という推測が示されます。

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1985年の人口増減率

 

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2000年の人口増減率

 

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2015年の人口増減率

 

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2040年の人口増減率

 

 同じことを、沼津のある静岡県でも試してみましょう。全国の場合と同じように、1985年は増加傾向でしたが、2000年は減少、以後減少傾向が強まっていきます。

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1985年の沼津ほか静岡地方の人口増減率

 

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2000年の沼津ほか静岡地方の人口増減率

 

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2015年の沼津ほか静岡地方の人口増減率

 

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2040年の沼津ほか静岡地方の人口増減率

 

 どんどん地図のほとんどが青色になっていくのを見ると、正直、ちょっとつらい気持ちになってしまいます。人口は減っていく、ということは頭ではわかっていても、こうして目で見える形で再確認すると、その地図上の土地の様子を悪い方に想像してしまって、どうにもしんどい。

 しんどいついでに、グラフのかたちでも確認しておきましょう。下記のグラフは、1980年から2040年までの人口を、実数と推測をあわせて示したグラフです。

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沼津市の人口推移

 

 『ラブライブ!サンシャイン!!』劇中では、沼津、特に内浦が、活気の少ない廃れゆく土地である、ということがたびたび示されます。地方が衰えつつあることは沼津に限らず日本全体の傾向ですから、誰でも漠然と「そういうものだろうな」と納得はできますが、具体的な変化の時期や割合を眺めると、よりAqoursが置かれた状況をはっきりととらえることができます。

 例えば、現在高校生である黒澤ダイヤたちが生まれたのを2000年ごろとすると、その親は1970年代に生まれたと想定できます。
 その頃はまだ、静岡はもちろん、日本のほとんどで人口は増加傾向にありました。静岡県が減少傾向になるのは(RESASで確認できる5年刻みだと)2010年からですが、沼津市はそれより早く、2000年の段階で減少傾向に転じています。
 高度経済成長が終わりゆくバブル景気の時代に青春を過ごした黒澤家の親たちは、日本全体よりも早く衰退の傾向におちいっていく沼津を見ながら、ダイヤたちを産み、育ててきたことになります。日本経済の頂点をリアルタイムで目撃しつつも、その失速を周囲よりも早く感じてきた両親の価値観が、家の権威や誇りを重視しながらも堅実で華美ではない黒澤ダイヤの性格を形成していった――といった空想もできるかもしれません。

 今後の予測部分を眺めてみると、2015年から2025年までの10年間で人口は約2万人(10%)減少する、という予想がなされています。
 さらに、老年人口が上昇しきっている一方で生産年齢人口が下がっていくので、現役世代への負担が重くなり、医療や福祉の問題が増えていくことも予想されます。
 地域の人の数が減るということは、黒澤家にとっては、顧客が減るということであり、また従業員の確保にも苦労するということを意味するでしょう。
 人口10%減が及ぼす影響を単純に考えると、例えば飲食店なら常連の10人に1人がいなくなることに、不動産なら単身向けマンションの10部屋に1部屋が空き部屋になることに、対応しなければならない――ということです。これは、黒澤家にとってとても大きなリスクです。


 次に、黒澤家の多岐に渡る家業に関連する、各産業ごとのデータを見てみましょう。
 「産業構造マップ」には、「小売・卸売業」「農業」など、それぞれの産業がどのくらいの売上額をもっているのか、といったデータがおさめられています。
 黒澤家の本業である「水産業」の沼津市の数値はどうでしょうか。「海面漁獲物等販売金額」をみてみましょう。

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海面漁獲物等販売金額

 

 総額は静岡県内だと焼津市の約125億円に次いで二番目の約87億円。経営体あたりでも4,279万円と他自治体に比べかなり大きいです。
 また、「海面養殖販売金額」は23億円と浜松市の約3億円を大きく引き離して県内トップ。経営体あたりでも1.2億円と非常に高額です。沼津の漁業が周囲の地域と比べて大きな力を持っていることがわかります。
 そんな沼津の水産業界のなかで、黒澤家は高い地位にあるわけですから*1、少なくとも事業の地盤は非常に確かといえるでしょう。


 RESAS上のグラフを見ていて興味深かったのは、沼津の漁獲物がどこに売られているかを示す次のグラフです。

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 静岡県内で最も漁獲物販売額の多い焼津市と並べてみると一目瞭然です。漁協の市場に出されているのはごく一部で、大半は「漁協以外の卸売市場」「流通業者・加工業者」へ出荷されています。
 一般に、漁協はその地域で漁業を営む人々が組織するもので、漁場の管理と、漁獲物の販売を担っています。
 ここでいわれる「漁協以外の卸売市場」は恐らく、沼津港で営業している「沼津魚市場」ではないかと思われます。沼津魚市場は、1921年(大正10年)に当時個別に水産物の流通を担っていた問屋仲買人たちによって設立された「大十魚会社」が基盤となった株式会社で、年商は128億円(平成27年)と全国でも有数の取引額を誇る一大市場です*2
 沼津市全体の漁獲量が、漁獲・養殖合計で110億円であることを考えれば、実に大きな市場です。近海からの水揚げはもちろん、国内外で水揚げされたものも幅広く仕入れられ、県内外へと売られていくとのこと。
 商品の鮮度が重要である水産業にとって、このように巨大な市場がごく近隣にあることは大きなアドバンテージとなると思われます。運搬費用は少なく済み、かつ良質な商品を提供することで売値も高く見込めるでしょう。
 さらに、日本全体や世界と直結する市場と取引することは、情報収集や経営判断の面でも有利に働くと思われます。
 『黒澤家研究』第一号では、内浦の津元の歴史を見ていくなかで、津元が非常に広範囲な情報収集を行っていたことや、流通業者との取引業務を行っていたことなどに触れました。明治以降、津元が解体されたのちの水産業と流通についてはきちんと調べたことがありませんでしたが、かように大きな市場が沼津に形成されていった経緯も非常に興味深いものがあります。もしかしたら、その歴史のなかに、旧来の津元のありかたからいち早く脱却しながらも、名家としての権勢を維持した黒澤家の活躍を空想することも可能かもしれません。


 次に、観光業の状況をみてみましょう。
 まず、全国各地からどのくらいの観光客が沼津にやってきているのか。「観光マップ」「国内」「From-to分析(宿泊者)」のマップで、全国の各都道府県からどのくらいの人が沼津市を訪れ宿泊しているのかを見ることができます。

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観光マップ-From-to分析(宿泊者)(指定地域は沼津)

 

 最も多いのは東京の約9万人で、次が神奈川の約5万人。
 近隣かつ人口の多いエリアだからでしょうし、東京・神奈川からは鉄道・自動車のアクセスが非常に楽ということも大きいでしょう。ただ、このマップのデータは「宿泊者数」なので、東京を中心としたエリアで働く人々が、仕事で沼津を訪れている、という可能性も大です。
 海外からの来訪者数データもRESASから見ることができます。数値は省きますが、やはりアジアからの観光客が多く、ヨーロッパ・オセアニア・北米からの訪問は少ないようです。
 いずれも、沼津から近いほど訪問者が多いという傾向にあり、「より遠いところから人を呼べるのか」「近い場所からの訪問者をリピーターに育てられるか」といった点が今後の沼津の観光業を左右することでしょう。
 その、沼津を外部の人々に知ってもらう大きなチャンスが、実はすでにやってきています。伊豆の世界ジオパーク認定、2020年の東京オリンピック、そしてなんといっても、内浦のスクールアイドル・Aqoursの大活躍です*3


 伊豆半島は、2018年4月に「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されました。*4

ユネスコ世界ジオパーク」は、地層、岩石、地形、火山、断層など、地質学的な遺産を保護し、研究に活用するとともに、自然と人間とのかかわりを理解する場所として整備し、科学教育や防災教育の場とするほか、新たな観光資源として地域の振興に生かすことを目的とした事業です。ユネスコの国際地質科学ジオパーク計画(IGGP)の一事業として実施されています。
現在、世界で35か国・127のユネスコ世界ジオパークが認定されており(2017年8月現在)、 日本からは、8地域(洞爺湖有珠山糸魚川島原半島山陰海岸、室戸、隠岐阿蘇アポイ岳)が認定されています。*5

 あくまで科学的な目的意識のもと運営されている制度であり、知名度はまだまだ低いのですが、「その土地の科学的な価値の高さを世界的な機関が認めている」という、観光資源をアピールするうえではこのうえない後ろ盾になりうるものです。
 国外の観光客にも、伊豆の観光資源の代表である温泉や富士山などの山々はとても馴染み深いものですが、それらを形作った地質学的なことがらをあわせて提示することができれば、伊豆をより深く愛好してくれるきっかけにできるかもしれません。


 2020年の東京オリンピックにおいては、静岡県の一部が自転車ロードレース競技のコースとなる予定です*6。富士山麓周辺のエリアではありますが、観戦と周辺の観光をあわせて楽しもうという内外の観光客の沼津への来訪も期待できるでしょう。
 さらに沼津市は、海外の競技連盟に事前合宿会場の誘致を行っているようです*7。これが実を結べば、沼津への来訪者が確実に増えることとなりますし、関係者や競技のファンのあいだで沼津の知名度が高まるでしょう。新たな顧客を獲得する絶好の機会と言えます。


 Aqoursのふるさととして沼津を訪れる観光客は増えていくでしょうか。
 現実においては、『ラブライブ!サンシャイン!!』は明らかに沼津の観光産業にポジティブな影響を与えていると言っていいでしょう*8
 しかし、アニメにおいては、ラブライブ優勝前後のAqours知名度上昇が沼津に与えた影響はほとんど描かれていません。街なかで同年代のファンに声をかけられる場面はいくつかありましたが、沼津まで彼女たちを目当てに来たファンには見えませんでした。
 また、現実世界のわたしたちが沼津を舞台にしたAqoursのドラマをアニメ等で見ているのに対して、劇中のファンにとってのAqoursのドラマの中心はステージ上にあるはずです。内浦や上土で過ごすAqoursの姿はファンの間で共有されておらず、Aqoursが暮らす土地としての沼津の価値が見出されていない。
 劇場版での描かれ方も楽しみではありますが、劇中のファンにとっての沼津と、現実のファンにとっての沼津のあいだには差異があり、現実世界での盛り上がりそのままが劇中で起こるとは限らない、と覚えておいたほうがよさそうです。


 ちなみに――というかそもそも大前提として提示すべきことなのですが――沼津市のウェブサイト上で公開されている平成23年度から平成28年度までの「観光交流客数」(宿泊者数と主要観光スポットの訪問者数の合計)は、5年度連続で前年度比増となっています*9。23年度の291万人から、28年度の414万人まで、6年度で150万人増えている。これってすごいと思います。Aqours以前から、沼津市の観光業は伸びていた。これは今後沼津の観光と黒澤家、そしてAqoursとの関係をより深く考えていく際には絶対おさえておきたい点だと思いました。


 さて、水産業と観光業の概要を見てきましたが、そもそも、これらの黒澤家が関わる産業は、どれだけの規模のものなのでしょうか。
 次の図は、「産業構造マップ」の「全産業」「全産業の構造」で作成した、2012年の沼津市の各産業ごとの売上高(企業単位)です。

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 漁業、意外にすごく小さいんですよ…!
 建設業、飲食業、不動産業といった黒澤家の関わる他の産業も、製造業と卸売・小売業の規模に比べるととても小さく見えます。
 製造業のなかには食料品製造業も入ってきますから、そこに繋がる漁業というものも考えなければいけないわけですが、それにしても、黒澤家が関わる分野というのはさほど大きくないのだなあ、とぼくは感じました。
 『ラブライブ!サンシャイン!!』のおたくが黒澤家(と小原家)は沼津を牛耳る一大勢力、というような冗談をよく目にしますけど、それは黒澤家を買いかぶりすぎじゃないかなあ、とちょっと思います。いや、この規模でもじゅうぶん巨大な存在感なのかもしれないですけどもね、あまりに持ち上げるのはどうなのか……。
 もちろん実際に黒澤家がどの程度の経済規模を誇るのか、というのはわからないわけですけど、今回見てきたような数値を眺めていると、大きすぎず小さすぎず、黒澤家の実態はこのくらいかな、というイメージが湧いてくるんじゃないでしょうか。


 さて、本稿では、そんな黒澤家の未来をも考えたいと思っていたのですが、水産業にせよ観光業にせよ、RESAS上のデータは直近の単年のものしかなく、長いスパンの変化をみて今後のことを考えることはできませんでした。
 黒澤家の未来についてさらに考えていくためには、それぞれの分野の統計などを個別に見ていくしかないでしょう。
 というわけでこのテーマは今後に続きます。詳しくは記事の末尾でご案内します。


 ここまでの記事でご覧いただいた通り、RESASは簡単に使えて、感覚的にその地域の現状を把握することができるツールです。
 本記事はこのあたりでいったん稿を終えますが、よかったらみなさんも一度RESASを開いて、沼津や、ご自分の関心のある地域のデータをのぞいてみてください。
 鹿角姉妹の函館や、μ'sの千代田区など、『ラブライブ!』に関する地域をながめて沼津と比べるのもおもしろいでしょう。『ラブライブ!』以外にも、お好きなアニメや漫画などが舞台にしている「聖地」の実態を調べてみるのも、それぞれのオタクライフの糧になるんじゃないかと思います。Aqoursはこれから地方でのユニットライブツアーを控えていますが、それぞれのライブに出かける前、ライブ会場の地域について調べてみるのもおもしろいかもしれませんね。
 あと、RESASの公式解説漫画が「衰退する街に住む高校生たちがRESASを使って地域振興を模索する」っていう、スクールアイドルみの高いものなのでこちらもおすすめ*10。福島の実在の人たちをモデルしているそうです。

RESASまんがブックレット「そうだったのか!RESASでわかる私たちの地域」
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/resas/information/index_manga_booklet.html

 それではまた!


★★『黒澤家研究』第2号刊行のお知らせ★★

 来る2018年10月、『黒澤家研究』第2号を刊行します。
 今回は、本記事をもとに、より一層の調査・推測・妄想を加えて黒澤家の未来を考えていきたいと思います。各産業ごとにまとめて書く必要がありそうな気がしますので、もしかしたら長期連載になるかもしれません。
 さらに、早くも黒澤家以外に手を伸ばしていきます。これまたダイヤさんに怒られそうな節操の無さですが、何卒ご容赦ください。国木田さん関係のことならルビィちゃんが喜んでくれるでしょう。 

⬛『黒澤家研究』第2号
・論考1『黒澤家と沼津の産業』(今回の記事を下敷きにしたもの)
・論考2 詳細はまだ秘密ですが、たいへん読み応えのある歴史関係の記事を寄稿いただく予定です!乞うご期待。
・連載1『国木田花丸の本棚・全点解説』 国木田さんが言及した書籍の全点レビューを複数回に渡って行っていく予定です。まずは太宰治芹沢光治良からスタートする予定。
・連載2 これまたブッキッシュなものを鋭意企画中です。

・10月7日開催「アクアマリンドリーム*11に参加を予定しています。
・頒布価格は500円くらい。40部くらい刷りたいと思っています。
・創刊号の重版も…なんとか9月中には…たぶん…。
・その他、詳細は9月中頃に告知します。

 以上、ご期待ください。

*1:「私の父は、手に釣り竿ひとつ持たないのに――今は地元漁業組合の会長もしているわ」『School Idol Diary 果南・ダイヤ・鞠莉編』

*2:沼津魚市場に関する情報は沼津魚市場株式会社ホームページより引用。 http://www.numaichi.co.jp/

*3:もうひとつ、JRによる「静岡ディスティネーションキャンペーン」もありますが、効果や長期的な影響の有無についてきちんと調べてから言及したほうがよいように思ったので今回はパスします

*4:日本経済新聞(2018/4/18 )「伊豆半島世界ジオパーク認定、観光誘客に弾み」 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29533920Y8A410C1L61000/ 

*5:文部科学省「日本ユネスコ国内委員会 ユネスコ世界ジオパーク」より

*6:東京オリンピックパラリンピック競技大会組織員会公式サイト「東京2020オリンピック競技大会 自転車コース発表!!」https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20180809-01.html

*7:静岡新聞「五輪合宿、沼津招致へ 伊・総合格闘技連盟関係者が施設視察」http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/470619.html

*8:ふじのくに地域・大学コンソーシアム平成29年度ゼミ学生等地域貢献推進事業成果報告書「アニメの舞台となった地域への波及効果と課題」http://www.fujinokuni-consortium.or.jp/wp-content/uploads/2016/09/6abc620376624c87c24cff59ca02744c.pdf など。

*9:沼津市産業データ集 http://www.city.numazu.shizuoka.jp/business/sangyo/data/data2-4.pdf

*10:主人公が千歌っぽいしもうひとりの女子は果南っぽいんだよな…と思いながら読み進めていくと、「衰退していく地元について調べていたら、そもそも自分たちが地元の魅力を知らないことに気付く」という1期6話そのままな展開になりエモいことこの上ないのでした。ていうか、地方について考え始めると、たいていそういう展開になるんだろうな、と思います。まずは自身を知ることから始めなきゃいけない、という。

*11:http://aquamarine-dream.info/