こづかい三万円の日々

40代の男がアニメ、映画、音楽などについて書いています。Twitter:@tegit

コロナ禍下のAqoursのライブについて考える

 いよいよAqours初の野外ライブ「Aqours 5th Anniversary LoveLive! / LET'S GO WONDER TRIP」の開催(2021年5月1日・2日)が直前に近づいております。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 わたしはここ最近のAqoursのライブについては、「基本はオンラインで観る。チケットの抽選には応募しない。当日券が出たら行く」という方針を取っています。
 これにはふたつ理由があります。ひとつは、言わずもがなですが、新型コロナ感染症への感染リスクを下げるため。自分もかかりたくはないですが、それ以上に、自分を経由して家族や会社の同僚に広げたくないという気持ちが強いです。自分自身より彼らのほうが重症化リスクが高いので。リモートワークもほぼできていませんし。

  もうひとつの理由は、「お金がない」ということです。まさかこんなところでいまさらブログのタイトルについて語ることになるとは思っていませんでしたけど、ブログ開設してから十年くらい、わたしのこづかいは3万円のままずっと変わらないでいます。物価も肩書も変わったけど収入が増えないこのつらさよ……という愚痴は置いときまして、コロナ禍で生活も厳しい、もしかしたら仕事も厳しいかもしれない、というなかで、毎月毎月クレジットカードで翌月の自分から前借りするような生活はもう改めようと思ったのです。そうすると、ライブに何度も行く、というのは我慢しなければいけない。さもしい話で恥ずかしいことですが。


 さてそんな状況での掛川です。
 Aqours初の野外ライブ、しかもドームツアー中止、ユニットライブ中止を経ての開催ですからAqoursがいいライブをしないわけがない。十中八九、エポックメイキングなものになるでしょう。
 わたしも正直行きたいですけど、でも前述の通り、コロナ禍とお金のことを考えると厳しい。これが東京近郊だったらまだ一回だけでもという気持ちにもなれるのですが掛川だとそれも厳しい。いや掛川行くならわたしも行きたいし、と旅行好きの妻も言ってくるでしょう。妻はわたしに輪をかけて身体が弱いので、コロナリスクがねー、という話になります。
 なので、わたしは今回は早々に現地参加を諦めました。我慢しよう、と決めたのです。いや、我慢なのかこれは。なにかをつかむために、なにかを諦めるのはAqoursの信条に反するんじゃないのかしら。うーむ。


 半分くらいはやせ我慢ですけど、Aqoursのライブにおいて、ステージまでの近さは本質的には問題にならない、ということを以前書きました*1
 なので、掛川へ行かないことも、頭の中ではそこそこ素早く受け入れることができています。
 あとは気持ちの面でどうやって受け入れるかが問題です。いや、やっぱ行きたいよねという気持ちは時々湧き上がってきます。たぶんライブが始まってもそれは思うはずです。それは止められない。
 必死で気持ちを押し留めても、効果は期待できません。行きたい気持ちが消せないのに、それを消そうとするのは無理です。
 じゃあどうするか。やはり行くしかないのです。行ける範囲で。


■都内の「掛川」へ行く

 掛川に行って何がしたいのかといえば、当地のものを見聞きして、口にして、人に会いたいわけです。じゃあそれらをできる限りかなえちゃえばいいじゃん、都内で。

 幸いにして、自分は仕事の都合で東京都内のそこそこ広い範囲を行き来しています。良くも悪くも日本全国のモノが集まってくる都市、それが東京。たとえばこんなところに。

 

syokuhinkan.nippon-dept.jp

日本百貨店しょくひんかん 

 

 4月半ばの火曜日、仕事先からの帰り道で思いついて、最短距離の電車のルートからちょっと外れて秋葉原で下車し、さっそく寄ってきました。
 以前は有楽町にも静岡県オンリーのアンテナショップがあったのですが、2020年に閉店してしまったようです。
 こちらの「日本百貨店しょくひんかん」は、全国の物産が幅広く集められているお店で、静岡県関連のものは一部のみです。
 とはいえ店内には静岡おでんなどを提供する居酒屋「駿河屋賀兵衛」*2もあり、かなり静岡を強く感じることができます。わたしが行ったときには折り悪く定休日だったのですが、メニューからもがっつり静岡の圧を感じることができました。おでん食べたかったです。

 で、各地の物産が並ぶ店内を見ると、全国を網羅しているぶん限りはあるものの、かなり幅広い静岡の名産品を扱っている印象でした。
 で、購入したのはこちら。

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日本百貨店しょくひんかんで買った静岡のもの


 なんかふつうにぬまっちゃと寿太郎みかんジュースがクーラーのなかにたくさん並んでて「おお…」と驚きが声に出てしまいました。確かにいずれも県外での販売がしやすそうな商品ですけど(保管や運搬がそこそこしやすく、人を選ばず訴求力がありそう)、こんなふつうに売ってるんだ…。

 みんな大好きのっぽパンも、月に一度、販売しているみたいです。
 
 写真の手前に写っているのは、掛川市の「桂花園」の葛湯です。
 ライブの会場となる掛川市の名産品もなにかほしいな、と思って探して見つけました。桂花園というお店は江戸時代から続く老舗とのこと。

www.kakegawa-kankou.com

掛川観光情報」 掛川観光協会*3

https://www.kakegawa-kankou.com/kanko/guide/facility_detail.php?_mfi=154

 わたしの妻が葛湯好きなので、まあ自分は一口貰えばいいかな……という程度の気持ちで買って帰ったのですけど、実際に作ってみたらすごくおいしかったです。濃厚で食べごたえがあり(「湯」だけどすごく「食べている」感じがする)、かつ後味もよい。さすが老舗……!と思いました。葛湯なんて単に粉を溶いた砂糖水っしょ?とか失礼にも思っていたけど反省しています。粉だし長持ちするのかな、と思ったら実際には生ものであり賞味期限がそんなに長くない、というようなリアルな細部を知られたのも楽しい。ちょっとしたお土産を一つ入手するだけで、遠い掛川が一気に近く感じられます。感じられるだけですけど、感じられないよりはマシです。


 さてさてそういうわけで、掛川・沼津のアイテムを入手し、あとはライブ直前にどこかで静岡のお酒を買ってくれば完璧だな~と思っておりました。思っていたのですが…。


■緊急事態宣言が発出されてしまった

 2021年4月23日、日本政府は緊急事態宣言の発出を発表しました。4月25日から5月11日まで、東京都・京都府大阪府兵庫県が対象です。まん延防止等充填措置は宮城・沖縄・埼玉・千葉・神奈川・愛知・愛媛が対象。いずれも、様々な制限が新型コロナ感染症拡大防止のために実施されることになります。
 Aqoursのライブは静岡県掛川市で行われますので、緊急事態宣言が直接ライブを制限するわけではありません。
 ですが、上記の地域に住む人たちが多数参加するであろうことは確実ですから、影響は当然考えなくてはいけない。加えて、静岡県の専門家会議は、県に対し、大規模なイベントや県内観光促進策*4の中止を求めることを決定しています。

 

www.at-s.com

 

 この会議は23日に開催されていますが、25日現在、静岡県のウェブサイトではこうしたことは反映されていないようです。おそらく、休み明けの26日から本格的な決定・発表が行われていくのでしょう。

 Aqoursのライブは、今のところ開催する方向で進んでいるようです。24日にはオンライン配信のチケットも発売されていますし、物販に関するアナウンスなどもTwitter上で行われており、緊急事態宣言を受けた発表などはまだなされていません。主催者たちが懸命に善後策を検討しているであろうことは想像に難くないですが、まだ開催も中止も五分五分といった状況だと思います。
 ですが、いま、Aqoursのライブが開催されたとしたら、わたしはそれを許容できるでしょうか。新型コロナ感染症が日本社会にダメージを与え、緊急事態宣言という強い対策が始まったなか、Aqoursはライブをしてもいいのか。わたしはどう考えればいいのか。

 判断の主体を「わたし」としたのは、例えば今の日本政府に、こうしたことの正当なジャッジをできる能力はないと思っているからです。政府が行っている感染症対策は不十分で、政府が「よろしくない」と言ったとしても、政府じしんの過失がその原因となっている可能性もあります。
 また、そもそもライブに参加しない予定だったわたしの判断は、他のファンやライブ参加者と利益が合致しない可能性が高いです。自分の判断はおそらくファンの総意にはなりえない。他のファンに同じ意見を抱いてほしいと思ってはいけない、という自戒のために、わたし自身の判断を考えたい。

 

■ライブの中止/実施をわたしは受け入れられるか

 まず、ライブ中止にともなう主催者の損失が補償されるのであれば、感染リスクを抑えることを優先し、開催しないほうがよい、と言えそうです。

 緊急事態宣言期間内にイベントごとを中止せざるを得なかったイベント主催者への支援策として、文化庁は次のような助成事業を行っています。

 

www.bunka.go.jp

文化庁 ARTS for the future!事業

 

 すごくざっくりとした理解ですが、2021年1月の緊急事態宣言以降にイベントを開催あるいは開催を予定して中止せざるを得なくなった主催者に対して、最大上限2500万円が補助される、というもののようです。緊急事態宣言で中止になったものも含まれるし、宣言明け以降に積極的な活動を展開することも含まれる。
 開催地の静岡は緊急事態宣言対象地域ではないので、今回のAqoursのライブがこれに含まれるかは少し難しそうに思われます。ただ、補助金の対象は「等」の文言で濁してあるので、今週4月28日に行われる予定の同事業の説明会での詳しい説明や質疑応答を経て、細かいことがわかってくるのだと思います。自分も仕事でほんの少しだけ国の補助金に申請する作業に関わったことがあるのですが、意外と「こういうのはOKですか?」という質問と回答のやり取りを経て進めていくもので、そのときの予算額や期限などにもよって雰囲気が変わったりもし、最初のニュースリリースだけから全部わかるわけではありません。
 だから、チャンスはあるかもしれない。でも、今中止を決断して、あとでやっぱり補償はムリでした、となる可能性も大いにあるわけで、かなり厳しい決断になりそうです。
 他にも、国による補償として、J-LODlive(コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金)というものの紹介がTwitterでたくさんRTされていたのでサイトを見てみたのですが、すでに予算が全額消化されており応募受付は止まっていました*5。とほほ。

 文化芸術事業に限らず、コロナ禍で苦しむ事業者への補助や貸付制度はそれなりに存在します*6。経済や生活の面でいえば、Aqoursや主催者が今日明日の衣食住に困る、ということはないでしょう。極端なことをいえば、コロナのリスクを考えた上でライブの予定を組んだ主催者の判断の結果でもあり、その間違った判断の結果は唯々諾々として受け入れるべきだ、という考え方もできるでしょう。
 では、多少の経済的な苦境を負うとしても、ライブは中止されるべきなのか。

 そういうことじゃないだろう、とわたしは思います。
 Aqoursに引きつけていうと、例えば、アニメで描かれた物語のなかで、Aqoursは母校の存続の危機を救うために活動を始めますが、そこに、許容し難いほどの大きな経済的損失があるかというと疑問符がつきます。いちおう、教育の機会も、転校先で保証されています。
 でも、そういうことではない。
 で、そういうことではないのだけど、最終的にAqoursは喪失を受け入れます。『ラブライブ!サンシャイン!!』のアニメシリーズは、TV版26話と劇場版一本をかけて、「そういうことではない」と「受け入れる」の間にあるものを描いた、と言えるでしょう。それはAqours自身、そして同じ学校に通い、同じ地域に住む人々の感情をどう整理してゆくかという物語だったとわたしは思います。現代の社会では、感情は「お気持ち」などと揶揄され軽んじられますが、しかしそうした感情の蓄積が個人を形作り、地域を作り、社会を作っていくので、そう簡単に切り捨てていいものではないのです。


 でも今度は、「そういうことではないんだ」という個人・集団の感情を優先したときに、医学的なリスクが生じる、ということも考えなければいけません。
 ライブを開催することは、新型コロナ感染症の感染者を増やす可能性があります。その点をもって、ライブ実施の正当性を問うこともできそうです。

 わたしは昨年4月の非常事態宣言期間から今まで、ほぼ途切れなく、平日毎日往復二時間程度の電車通勤を続けています。仕事では、会議ではリモートツールを使うものの、毎日5人~10人程度の人間と会話し、モノ(書類や商品など)をやり取りしています*7
 こうした自分の日常の行為が、ライブに参加するときの行為よりも低リスクだ、というふうには考えづらいのが正直なところです。
 もちろん、自分自身の感染リスクはともかく、他の参加者や、開催地の住人たちのリスクについても考えなければいけません。また、自分が感染したとき、その治療にあたってくれるであろう医療機関で働く人たちのことも考えておきたい。
 ですが繰り返しになりますが、ライブ開催によるリスクと、日常の営みのリスクが、そう大きく違うとは思えないのです。多くの芸能関係者から呈されている意見ですが、感染対策がなされたライブや劇場公演における感染クラスタの発生は非常に少ない、というのが実情です。会場内や移動中の発声や飲食、盛んな会話を行う観客がゼロではないでしょうが、それはライブ以外の日常でもそうです。
 感染リスクは、ライブを中止する理由になるでしょうが、同時にライブ以外のものごとを制限する理由にもなります。それらが制限されないのはなぜなのか、とわたしは思わざるを得ません。日常の営みと、イベントとの間に、明確な線を引くことはできないのではないか。


 他にも、ライブ開催の是非を考える論点はいくらでもあると思います。
 でも、これだ、という答えはわたしには見つけられませんでした。
 だから結局、ライブが開催されても、中止されても、またファンが参加しても、参加をとりやめても、わたしはどちらも許容するしかない、という結論に至りました。
 しかしそれは、あることを前提にしています。
 それらの判断を下した人たちの言葉を、できる限り多く聴きたい、ということです。


■言葉を聴きたい

 わたし個人がちょっと考えただけでも、コロナ禍のなかでライブを行うことについては、実に多数の考えなきゃいけない課題があります。なかにはとても答えの出しづらい課題もある。
 そのことについて、できるだけ多くの人の言葉を聴きたい、とわたしは思います。ライブ主催者による声明みたいなものから、キャストのコメントも、スタッフのコメントも、そしてもちろんファンの言葉も。
 何をどう考え、どこで判断を下したのか。何に重きを置いているのか。そうしたことをできる限り聴きたい。できれば、社会的な責任を負い、外部からの批評に堪えうる言葉を読みたいけれど、そういうものじゃなくたっていい。

 ライブをやります、やりました、楽しかったね……、というだけでは、今回のライブは到底おさまらない意味を持ってしまっていると思います。ライブはライブだけで完結するという考え方もあるかもしれないけど今回ばかりはちょっと違うのではないでしょうか。コンテンツのなかや、ファンのなかだけで終わらせるのは――こういう言い方が正しいかわかりませんが――もったいない。将来への損失であるとすら思う。
 ライブやコンテンツそのものの外(要は「社会」ですね)に与える影響が大きいとき、できるだけ多くの「中の人たち」に、外に聞こえるかたちで言葉を発してほしい。

 それは、コロナ禍において、あるアイドルグループがどのように振る舞ったか、という歴史的・文化的な価値をもつ記録にもなるでしょう。作り手自身、ファンたち自身にとっても重要な蓄積になるはずです。
 たとえ失敗したとしても、言葉が残っていれば、またその先から考えて行動することができるからです。成功したとしたらなおさら、その先に進む土台になるはずです。

 すごく仰々しい話になってまいりましたけれども、まずは例えば、Aqoursのファンの人たちのツイートを読みたい、ブログを読みたい、という話です。ふだんリードオンリーな人もちょっとでいいから。おまえのために誰が書くかよと思われるでしょうけども、いやそういう話ではなくてですね、ここはひとつ公共性に寄与すると思ってなんとか……。


 そしてまた、主催者には――って主催者にこの記事が届くとは考えてもいませんが一応書いておくと――、こういうときこそ言葉を大事にたくさん発してほしいなと思います。『ラブライブ!』は、ファンを含めた「みんな」で作っているコンテンツだ、というわりには、作り手側の声が聴きづらいな、と常々思ってきました。作り手だって「みんな」のなかのひとりです。この苦境で、スタッフさんたちが何を考え何を大事にしているのか、聴かせてくれてもいいんじゃないかと思うのです。
 すぐが無理なら、少し後でも……いや、すごく後でもいいので。


■言葉を残すこと

 この記事を書き始めたのは、去年のドームツアーの前でした。最初に書きかけた文章の言葉はひとつも残っていないので、連続性はないのですが、それでも、コロナ禍下でのライブについて、一度、一定量の文章を書きたい、とずっと思ってきたので、一つの記事を書き続けてきた、だという認識があります。

 同じく昨年からずっと作り続けている同人誌『黒澤家研究』の第三号は、Aqoursとわたしが生きる現代から遠く離れた昔の人たちの言葉を読んで、考えて、書く、というものになっています(詳しくは近々お知らせできるはずです。できるはず……きっと……たぶん……)。
 その作業をしていて感じたのは、どんなものであれ、人の言葉が残ることには価値がある、ということです。境遇もなにもかも違う大昔の誰かの言葉が、今の自分のその瞬間をちょっとだけ変えてくれる、ということはたくさんある。
 逆に言えば、言葉というのはそれだけ大切なことで、その記録を失わせたり、封じたり、改竄したり、もとから発しなかったりすることは絶対によくない、ということです。飛躍するようですが、新型コロナ感染症対策において日本政府が国民から信頼を得られないのも、そのことに尽きると思います。


 偉そうなことを言いながら、けっきょく、自分にはなんにもわからないですね、ということを書き続けているだけにも思えますけども、わからないということを記録するだけでも価値はあるんじゃないかしら、とおずおず申し上げることでこの記事を終えたいと思います。早く、なんの憂いもなく笑ってブログを書いていられる日々を取り返したいものです。
 それまで、みんな、お元気でいてください。

*1:「「違うステージに立つ人」桜内梨子のこと/『ラブライブ!サンシャイン!!』とAqoursを考える・その3」https://tegi.hatenablog.com/entry/2016/12/28/004551 2016年12月のクリスマスイベントに行けなかったときに考えたことを、記事の後半で書いています。もう5年前かあ……。

*2:ちなみにこの駿河屋賀兵衛、川崎駅の地下街「アゼリア」内にも出店しています。なんという偶然……。

*3:このサイトによると、実写版『ゆるキャン』のロケ地にもなっているんですね、掛川。行ってみたい…。

*4:県民に県内観光を促しているバイ・シズオカキャンペーンのことでしょう

*5:https://j-lodlive.jp/

*6:たまたま読んでいた辻田真佐憲・西田亮介『新プロパガンダ論』(genron)で、日本の中小企業支援はそれなりに充実しており諸外国に比べ劣るものではないが、情報発信の拙さや大企業保護の偏りが問題だ、という議論があり興味深かったです。

*7:こうした働き方は決して褒められたものではありません。一方、自分の仕事は、直接・間接に誰かの感染リスクを低めている、という自負も少なからずあります。自分のように、誰かの感染リスクに関連する仕事でなくとも、今の経済を支えているというだけで、十分ほめられたことなんじゃないのかな、とも思います。どんなかたちであれ、今働いている人はみんな偉いっすよ、ほんと……。